ニート(非運動性活動熱産生)

NEAT: Non-Exercise Activity Thermogenesis


ニートには「非運動性活動熱産生」(NEAT: Non-Exercise Activity Thermogenesis)という意味もあるそうです。

これは、日常生活で消費される代謝のことを言うそうです。ジョギングをするといったような特別な運動ではなく、立つとか、階段の昇り降りとか、そういった日常生活の身体活動によるものです。

ニートには既にある程度知られている言葉らしく、ネットで検索すると解説記事が色々とヒットします。

↓ そのうちの一つ。日本糖尿病協会 Facebook ページへのリンクです。Facebook に登録されていない方でもご覧になれます。
◇ 【エクササイズ】NEATを増やしましょう!
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↓ そのうちの一つ。「NIKKEI STYLE」へのリンクです。この記事では、ニートに「非運動性身体活動時代謝」という、違う訳語を当てています。
◇ 脂肪を落としたい人が意識すべき「ニート」って何?
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ニートは和製英語ではなく、海外の学術論文にも登場する専門用語です。

◇ 医学系文献データベース PubMed で検索
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以下は、内分泌疾患に関する英語情報サイト Endotext による解説です。ニートが肥満で果たす役割について、専門家が執筆しています。

◇ The Role of Non-exercise Activity Thermogenesis in Human Obesity
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ニートを増やすことは、肥満の防止に役立つとも言われます。ジョギングなどの特別な運動をするだけが、肥満防止だけではないのです。

ニートのニート


私がこのブログで普段お話しているニートは、NEET(Not in Education, Employment, or Training)のことです。一口にニートといっても様々な人がいますが、引きこもりのような生活をしていると、ニート(非運動性活動熱産生)はあまり高まりそうになさそうです。

例えば、私は時々親の手伝いにスーパーマーケットの買い物に連れ沿うのですが、買い物中、店内を意外に歩き周ります。最近のスーパーは売場面積が広くて品数も多いです。それだけでも、家事をする人は、引きこもりがちな私よりもだいぶニートが多いことが窺えます。逆に、家事をせずに自室を中心に、特に座りがちな生活を送っていると、ニートは増えません。

私が何ヶ月か前から続けているのは、パソコンや携帯端末を使う際に、立ちながらする時間を作ることです。スタンディングデスクを買うのは高くつくので、主にあり合わせのもので代用し、その台の上でパソコンや携帯端末をします。携帯端末の場合、その台の上にミニスタンドを置いて、端末を立てかけて使うと、長時間立ちながらできます。これなら、自室で引きこもりながらでも可能です。少しはニートを増やすことができるかもしれません。ただし、準備をする際、台に使えそうなものを探すために外に出たりする必要が出てくる場合もあるかもしれません。

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◇ 自室で立ちながらパソコン
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◇ 立ちながら引きこもると、痩せるか?
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◇ NEET (National Eligibility-cum-Entrance Test)
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「引きこもり」「ニート」国会や地方議会でどれほど話題に?

引きこもりやニートは、国会や地方議会で何度も話題になっています。これは、インターネットで簡単に検索することができます。

◇ 国会会議録検索システム
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◇ chiholog - 地方議会議事録横断検索
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地方議会会議録のヒット件数年次推移


このうち chiholog では、検索ヒット件数の年次推移が折れ線グラフで表示されます。これは興味深いと私は思いました。

◇ chiholog「引きこもり」検索結果
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◇ chiholog「ひきこもり」検索結果
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◇ chiholog「ニート」検索結果
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上の検索結果のうち「引きこもり」については、2000年頃から増え始め、2006年にピークを迎えます。その後、緩やかな減少傾向を辿っているように見えます。

一方、平仮名表記の「ひきこもり」は、少し遅れて2008年頃から増え始め、ほぼ一貫して増加傾向にあります。2011年には817件を記録し、「ひきこもり」の695件を超え逆転、以後「ひきこもり」が優勢です。

「ひきこもり」と「引きこもり」を合わせたヒット件数を独自に集計してみました。ほぼ一貫して増加傾向にあることが分かります。

表1 chiholog「引きこもり」と「ひきこもり」ヒット件数の年次推移
chiholog「ひきこもり」と「引きこもり」ヒット件数の推移

それから、「ニート」ですが、これは2005年に急増し、翌2006年にピークを迎えています。その後減少し、以後はほぼ安定した推移を辿っているように見えます。

ただし、小規模自治体の会議録やあまり古い時代の会議録はネット検索の対象外である場合があります。また、chiholog の精度ははっきり分かりません。それから、「引きこもり」「ひきこもり」検索結果の中には、高齢者の引きこもりなど無関係なものも一部含まれています。

国会会議録のヒット件数年次推移


chiholog をヒントに、国会会議録検索システムの検索結果の「引きこもり」「ひきこもり」「ニート」ヒット件数の年次推移を折れ線グラフにしてみました。

「引きこもり」は、国会会議録でも傾向が少し似ています。2000年頃から増え始め、2006年にピークを迎えています。

表2 国会会議録検索システム「引きこもり」ヒット件数の推移
chiholog「ひきこもり」と「引きこもり」ヒット件数の推移

「ひきこもり」は2007年から現れましたが、まだ件数は少ないです。

表3 国会会議録検索システム「ひきこもり」ヒット件数の年次推移
chiholog「ひきこもり」と「引きこもり」ヒット件数の推移

「引きこもり」と「ひきこもり」のヒット件数を合わせると、2006年にピークを迎えています。chiholog のヒット件数のように、ほぼ一貫して増加傾向にあるわけではありません。

表4 国会会議録検索システム「引きこもり」「ひきこもり」ヒット件数の年次推移
chiholog「ひきこもり」と「引きこもり」ヒット件数の推移

「ニート」については、chiholog と同様、2005年に増加し、2006年にピークを迎え、その後減少しています。ただ、減少幅が少し急なようにも見えます。

表5 国会会議録検索システム「ニート」ヒット件数の年次推移
chiholog「ひきこもり」と「引きこもり」ヒット件数の推移

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当事者や家族が望む支援

引きこもりやニートは、生活困窮者自立支援法の対象です。同法は施行3年後を目途に検討を加える規定があることなどから、現在、厚生労働省の社会保障審議会 (生活困窮者自立支援及び生活保護部会)で、制度のあり方について議論が行なわれているところです。

↓ 厚労省ホームページへのリンクです。
◇ 社会保障審議会 (生活困窮者自立支援及び生活保護部会)
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その第6回目の会合が8月30日に開かれたのですが、そこで配布された資料が興味深かったので、ここで取り上げてみることにします。KHJ全国ひきこもり家族会連合会が提出した資料です。

↓ PDF。741KB。厚労省ホームページへのリンクです。
◇ 私たちが望む「必要な支援」~ひきこもり経験者からの声~
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↓ PDF。178KB。厚労省ホームページへのリンクです。
◇ 生活困窮者自立相談支援窓口を利用して~当事者(家族・本人・兄弟姉妹)視点からのヒアリング~
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※ PDFを閲覧するには Adobe Reader が必要です。こちら新しいウィンドウで開く)からダウンロードできます。

近年、『ひきこもり新聞』や「ひきこもり大学」など、当事者が意見を発信する、一つの流れのようなものがあります。そうした流れの中でこのような資料が提出されたのかは分かりませんが、どちらにしろ、支援を受ける側の声が政策形成過程の中で参照されるのであれば、興味深いです。また、当事者側が望む支援がどのようなものかを知る上で参考になりそうです。

資料の中で個人的に気になった意見がたくさんあるのですが、そのうちいくつかについて書きます。

まず、『ひきこもり新聞』の「立場や年齢などで一定の区切りがほしい」という意見。以前、「引きこもりの多世代化」という記事の中で書いたのですが、引きこもりの平均年齢が上がる一方で、年齢のばらつきも大きくなっているのではないかと思います。それだけに、居場所を年齢で区切るのは、なるほどと考えさせられました。ただ、都市部ではそれもいいですが、私が住んでいるような地方だとそもそも居場所に人は集まりにくく、それをさらに年齢別に分けるとなると、居場所は閑散としてしまい運営が成り立ちにくくなるような気もしないでもありません。

それから、同じく『ひきこもり新聞』の40代女性の「期限に追われ、 『早く立ち直れ、就職しろ』と急き立てられるのではなく……」という意見。これは、地域若者サポートステーション(サポステ)の支援とも重なります。サポステは原則6ヶ月、最長1年で修了することになっていました。サポステはかつて法的根拠がない単年度事業で、そのことが関係していたのだろうかと思ったものです。現在は「若者雇用促進法」という法的根拠が存在しますが、これに伴い、サポステでは長期的な支援も行なわれるようになったのかどうか気になりました。

二つ目のヒアリングの資料は、実際に支援窓口を利用した方からのもので、より現実に即したことが書かれてあります。一つ目の『ひきこもり新聞』の記事とともに、実際に支援に当たる方にも読んでいただきたいです。

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