近視眼的なのか

キャリアカウンセラーと何度もお話していると、私が持つ社会参加の考え方と、カウンセラーが持つそれに、大きな違いがあると感じます。

中でも大きな違いは、私はとにかくどういう形でもいいから社会参加、具体的には働きたいと考えているのに対し、キャリアカウンセラーはそうではないことです。

ひきこもりやニートの人に対し、「仕事を選ぶな」という言い方をする人がいます。私も、少なくとも自分については、仕事を選んでいる場合ではないと考えています。しかし、キャリアカウンセラーは、私のような者でも、まずは自分がどういった仕事に向いているかを考えさせ、そうした上で具体的な仕事先を少しずつ絞り込ませようとしています。

さらに、どうもキャリアカウンセラーは、「働く」という点について、私以上に長い目で考えているように感じます。たとえいったん仕事に就いて社会参加という目標を達成できたとしても、続かなくてまたひきこもり、ニートに戻ってしまっては意味がないと考えているように私には見えます。もしそうであれば、どにかくどのような形でもいいから社会参加したいと考えている私は、カウンセラーには近視眼的に見えるのかもしれません。

もう一つ、キャリアカウンセラーは、社会参加についてゆったり構えている様子です。社会に出るのはいつでもいい、というような言い方をして、私を大いに驚かせています。思うに、ひきこもりやニートの人の中には社会参加を焦る人も少なからずいて、私もその例外ではなさそうにカウンセラーには見えたので、敢えてそういう立場に立っているのでしょう。もっともそういう言い方をされると、私などはかえって急かされているように感じないまでもないのですが、言わんとしていることは分かります。

最近10年の餓死者数の推移(日本)

私は現代日本の餓死者数に、少し関心を持っています。

一つは、いま話題になっている貧困問題との関係です。

もう一つは、何といっても、ひきこもりとの関係です。最近、ひきこもり者とその親の高齢化が問題になっています。親元で扶養されているひきこもりの人の場合、親が亡くなれば経済的に大変です(扶養と言えば、扶養控除が廃止されるという話がありますね)。

一つの行き着く先として、極端ではありますが、餓死が考えられます。実際、ひきこもり者の餓死の事例を何例か聞いたことがあります(田口ランディさんの兄など)。

ひきこもりの人は全国で少なくとも32万〜40万世帯いるとか、160万人いるとか、様々な数字が飛び交っていますが、いずれにせよ、相当数のひきこもり者がいるようです。これだけの数だと、たとえわずかな割合でも、ひきこもり者の中に餓死する者が出れば、全体として餓死者数は大変な数に上りそうです。

そこで、最近10年の餓死者数の推移を調べてみたのですが、以下の通りでした。

平成20年 男48人 女15人 計63人
平成19年 男39人 女5人 計44人
平成18年 男47人 女9人 計56人
平成17年 男65人 女12人 計77人
平成16年 男55人 女13人 計68人

平成15年 男73人 女20人 計93人
平成14年 男56人 女11人 計67人
平成13年 男53人 女10人 計63人
平成12年 男66人 女21人 計87人
平成11年 男74人 女11人 計85人

(厚生労働省「人口動態調査」より。死因に「食糧の不足(X53)」が選択されたもの)

ここ数年の間に、ひきこもり者やその親の高齢化、日本の貧困問題などが話題になっていますが、餓死者数については今のところ、少なくとも増加傾向にはないと言ってもいいのではないかと思います。

もっとも、飢餓の末、餓死とは別の死因で亡くなった人もいることでしょう。また、生活保護世帯は増加の一途をたどっています。ですが、餓死者数について言えば上のとおりです。

それにしても、餓死者数は明らかに男性が多いことが気になります。

餓死、自殺、ホームレス、ひきこもり…脈絡なく並べてみましたが、いずれもどういうわけか男性が大幅に多いです。

いただいた拍手(2009年10月)

2009年10月にいただいた「拍手」数が比較的多いエントリーをまとめました。(統計期間 2009年10月1日〜2009年10月31日)

総拍手数:202

「すべてのことを一変に解決する魔法はない」 16
ひきこもり支援施設の利用者は少ない? 15
「どうやって、ここに来られましたか?」 13
「脱ひきこもりに向けて、僕は今こんなことを…」 13
体力・筋力低下対策 12
「プライドから、仕事に応募」 11
平日の昼間に外出すると、人目が気になる 10
精神疾患と労働 9
ひきこもり地域支援センター、新設相次ぐ 9
途上国のメンタルヘルス 8
ひきこもりやニートの本、手に取りにくい 8
「拍手」が多い記事(2009年9月) 8
若者自立電話相談室 7

* * * * * * * * * *

一方、最近公開したにもかかわらず、「拍手」数が比較的少なかったエントリーです。

「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状」で見るニートの実態 4

* * * * * * * * * *

9月と10月の節目に掲載した記事のうち、拍手をいただいたものです。

失業者からニート、ニートから失業者 4
※ 先月との合算: 11拍手

* * * * * * * * * *

かなり前に書いたものですが、「拍手」をいただいたエントリーです。(拍手数3件以上)。ただし、「アクセス、反響を頂いた記事」にリストされている記事やその関連記事は除きました。

ひきこもり、海外に脱出する 3

たくさんの拍手、ありがとうございました。今後の参考にします。

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◇ 「すべてのことを一変に解決する魔法はない」 ◇ ひきこもり、ニート支援施設職員に知ってる人がいたら
◇ 私が持っていた仕事への意識(中3の頃)
◇ 「社会参加を焦ってはならない」
◇ 「女性ニートに支援の手」
◇ 健康的なひきこもり


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