中年ニート in アメリカ
言ってみれば、アメリカの中年ニート!
■ 勤労意欲旺盛な世代にも
記事では、一つの事例として Beggerow さんという53歳の職探しをしない無職男性が取り上げられています。
驚きました。53歳というと、一般に勤労意欲が旺盛と言われているベビーブーマー世代(日本の団塊の世代のようなもの)ではありませんか。
■ 高卒の元ブルーワーカーに多い
アメリカは日本と違って大変な金持ちが多い国だから、働かなくてもリッチに暮らしていける男性が多いのだろう、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、どうもそうではないようです。
ほとんどのアメリカ中年ニートの学歴は高卒で、ブルーワーカーとして働いていたものの職を失って、こうなったようです。おそらく、職に就いていたときも低賃金で働いていたのでしょう。
それでも、以前働いていたわけですから蓄えがありますし、社会保障を頼ったりして暮らしているようです。しかし、中にはホームレスも含まれているのではないかと私は見ています(日本のニートと同様、統計に表れないので実態がつかみにくいのです)。日本のニートには蓄えがなく、親に頼って生活している人が多そうです。
日本のニートも、低学歴者に多いという調査結果があります(内閣府「若年無業者に関する調査(中間報告)」)。
中年ニートの数、ニート率は? (2)
会議の中で玄田氏は「多分これから中年ニートという言葉が頻繁にマスコミ等で登場すると思います」と発言していますが、今のところ、中年ニートという言葉が頻繁に登場しているのは私のブログぐらいです。
[本題]
昨日お話した中年ニートの数とニート率についてですが、内閣府と厚労省の定義、計算方法によって、中年ニート人口とニート率に大きな差が出てしまいました。
厚労省のやり方で見ていくと、確かに工藤啓氏が指摘するように、若年層のニート率と中年層のニート率にほとんど差はないのですが、内閣府のやり方で見ていくと、かなり差が出てきます。同じ2002年(平成14年)で見ているにも関わらず、なぜなのでしょうか。
中年ニートの数、ニート率は? (1)
「中年ニート1 〜衝撃!働かない中高年も増えている!? 」でも引用した、「若者人口に対するニート比率と、大人世代の人口に対するニート比率にはほとんど差がない」(工藤啓氏)という説は、正しいのでしょうか。
[お先に結論]
表1 内閣府の定義、計算方法をもとにした、人口、ニートの数、ニート率
| 15〜34歳 | 35〜49歳 | |
| 人口 | 34,023,100人 | 24,176,400人 |
| ニートの数 | 84.7万人 | 48.6万人 |
| ニート率(ニートの数/人口) | 2.49% | 2.01% |
表2 厚労省の定義、計算方法をもとにした、人口、ニートの数、ニート率
| 15〜34歳 | 35〜49歳 | |
| 人口 | 3,425万人 | 2,417万人 |
| ニートの数 | 64万人 | 44万人 |
| ニート率(ニートの数/人口) | 1.87% | 1.82% |
以下では、この計算過程を長ったらしく書いています(非常に退屈な内容です…)。
中年ニートの実情
ここで、新発見がありました。内閣府では早くも昨年から、急増する中年ニートの問題を指摘する報告がまとめられていたのです。
2005年7月にまとめられた「青少年の就労に関する研究調査」の第II部第1章に、「付論 中年無業者の実情」があります。この中で、「就職希望を表明していない『中年ニート』化も進行している」と、はっきり書かれてあるのです。
しかも、その内容は非常にショッキングなものです。「数の上では『中年失業』よりも『中年ニート』のほうがより大きな問題となっている」など、現在の失業対策の根幹を揺るがすようなことが書かれてあります。
こんな大事なことが、どうして大きくとりざたされないのか、私は不思議でなりません。意図的な情報操作があるのではとも勘ぐってしまいます。報告書をまとめた玄田有史氏は、そのあたりのところをどうお考えなのでしょうか。
■ 中年ニートの実情(ポイント)
先述の「付論 中年無業者の実情」はネットでもご覧になることができるのですが、その内容をここで噛み砕いてご紹介したいと思います。まず、ポイントは以下の通りです。
1 中年ニート数は2002年で48.6万人。1997年に比べて急増している。
2 非求職型は「病気・けがのため」に働かない者が抜きん出て多いが、そのほとんどは以前職に就いていた。
3 非希望型は、過去に就業経験がない者の割合が高い。
4 中卒・高卒が多い
5 低所得層が多い
6 若年無業者と特徴が似ている
中年ニート2〜働かない中高年の増加が示唆するもの
先週、イケメン天才ブロガー・富氏が、厚労省のニートの定義をもとに明らかに!(2006年1月12日の記事「中年ニート1 〜衝撃!働かない中高年も増えている!?」参照)
今日は、内閣府のニートの定義をもとに、中高年ニートの数と推移を明らかにする!
…予定だったのですが、期待してくださった方々、スミマセン。分かりませんでした。計算できませんでした。言い訳はしません。
変わって、今日は、先週の記事「中年ニート1 〜衝撃!働かない中高年も増えている!?」を前提に、これが示唆するものは何なのかについて、簡単に解説しているだけです。






