引きこもりとは何か

引きこもりとは何なのでしょうか。

かつて私は「ひきこもりとは何か」という記事を書いたのですが(2007年公開)、この記事は現在の状況に合わなくなりました。ニート引きこもりJournal 10周年を機に書き直してみたいと思います。

引きこもりは状態像を表す概念


まず、引きこもり(ひきこもり)は状態像を表す概念です。単一の疾患や障害の概念ではありません。診断名でもありません。「引きこもりは病気ではない」というのは、その意味では正しいです。ただし、引きこもりの背景には、広い意味での精神障害がある場合もあります。

「引きこもり」と「ひきこもり」


「引きこもり」「ひきこもり」両方の表記が見られます。その違いは私には分からないのですが、行政関係や専門的な書物には「ひきこもり」表記が多いです。一方、メディアや一般サイトでは「引きこもり」表記の方が多いです。

引きこもりの様々な定義


引きこもりには様々な定義があります。ここでは、代表的なものを挙げてみます。

○ 厚労省研究班「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」


様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労,家庭外での交遊など)を回避し、原則的には 6 ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念である。なお、ひきこもりは原則として統合失調症の陽性あるいは陰性症状に基づくひきこもり状態とは一線を画した非精神病性の現象とするが、実際には確定診断がなされる前の統合失調症が含まれている可能性は低くないことに留意すべきである。

http://www.ncgmkohnodai.go.jp/pdf/jidouseishin/22ncgm_hikikomori.pdf

引きこもりというと、世間一般のイメージは自室からほとんど出ない者でしょうが、この定義は「他者と交わらない形での外出をしていてもよい」としており、その意味はより広いです。

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ひきこもりとは何か

ひきこもりの定義として、代表的なものとして斉藤環氏による「社会的ひきこもり」の定義と、厚生労働省による「ひきこもり」の定義を示します。

■ 『社会的ひきこもり』による定義

ひきこもりの定義の中で、最もよく知られているものは、斎藤環著『社会的ひきこもり 終わらない思春期』PHP新書、1998年によるものでしょう。非常によく引用されており、決定的といっても言い過ぎではないほどです。以下、『社会的ひきこもり』より引用します。

「20代後半までに問題化し、6ヶ月以上、自宅にひきこもって社会参加しない状態が持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの」[1]

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