基金訓練(職業訓練)を受けるメリット、デメリット

最近は、雇用保険を受給できない人を対象とした「基金訓練」や、非正規労働者やニート等の人を意識した「橋渡し訓練」など、私たちのようなひきこもり、ニートの人も受けられる職業訓練が整えられてきています。実際、私の近辺にも、基金訓練を受講しているひきこもり、ニート経験者が何人かいます。

とある若者支援施設スタッフによると、私のような者が基金訓練を受けることには、次のようなメリットがあるそうです。

○ 履歴書に書ける

職業訓練を受講した事実は、履歴書に書くことができるそうです。

○ 「すぐに仕事を辞める」と思われにくくなる

ひきこもり、ニート経験者が働こうとしても、採用側としては「雇っても、すぐに辞めてしまうのではないか」と不安を感じ、不採用にしようとするかもしれません。ですが、半年ないし3ヶ月間の職業訓練を修了した事実が履歴書に書かれてあると、その不安も少しは和らぐかもしれない、とのことです。

○ 月10~12万円が支給されるかも

一定の条件を満たせば(一言で言えば、経済的に余裕がないという条件)、訓練期間中、生活保障として10万円(被扶養者がいる場合12万円)が支給されます。

○ 基本的なスキルが身につく

これは、いまさら説明するまでもありません。


以下はスタッフのお話ではなく私見なのですが、職業訓練の受講が決定すると、半年ないし3ヶ月間、訓練校に通い続けることになります。これは長いと感じる人もいるかもしれません(特に半年のコース)。また、訓練の内容も、必ずしも受講希望者が望むものがあるとは限りません。たとえ希望のものがあったとしても、訓練校の場所が遠く、通いにくいといった場合もあり得ます。それならば、むしろ社会参加への第一歩としてアルバイトを始めた方がよさそうだとか、専門学校や大学に入り直そうなどと、別の選択肢を考える人もいるかもしれません。このあたり、メリットとデメリットを考慮し、判断をしたいところです。

* * * * * * * * * *

蛇足ですが、厚生労働省の定義では、15~34歳の職業訓練受講者は、ニートになるのでしょうか、通学者になるのでしょうか。おそらく、労働力調査の基礎調査票5の設問に、本人が「その他」と答えればニート、「通学」と回答すれば通学者になるのではないかと思うのですが、どちらの回答が適切か、難しいところです。

※ 厚労省のニート(正確には若年無業者)定義:年齢を15~34歳に限定し、非労働力人口のうち、家事も通学もしていない者。

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基金訓練~雇用保険を受給できない人のための職業訓練

雇用保険を受給できない人を対象とした、「基金訓練」という新しい職業訓練が始まっているそうです。

↓ 「厚生労働省ホームページ」へのリンクです。PDFファイル。PDFを閲覧するにはAcrobat Readerが必要です。Acrobat Readerはこちら(新しいウィンドウで開く)からダウンロードできます。

「雇用保険を受給できない方に 職業訓練と生活保障の充実 ~『緊急人材育成・就職支援基金』の創設~」
(新しいウィンドウで開く)

「基金訓練の受講について」
(新しいウィンドウで開く)

「基金訓練の種類」(7ページ目です)
(新しいウィンドウで開く)

ある関係者の方は、例えば私のようなニート状態にある人でも受講資格はあると話されていました。ただし、上の資料にもある通り、基金訓練を受講するには、ハローワークでキャリアコンサルティングを受けた上で、職業訓練の斡旋を受ける必要があります(ここまでのことをすると、もしかすると定義上ニートではなくなるかもしれませんが)。

加えて、主たる生計者であるとか、一定の要件を満たす訓練の受講者は、上の資料にもある通り、訓練・生活支援給付金を受給できます。

ニートやひきこもり等の人が職業訓練を受けるには、「橋渡し訓練」という選択肢もあります。ただ、橋渡し訓練は必ずしも全ての都道府県で実施されているわけではないそうです。基金訓練についても、地域差があります。

こうしたことは、私よりも、ハローワークや雇用能力・開発機構、ニート等支援機関の職員の方の方が詳しいかもしれません。興味のある方は、適当な機関の職員の方に問い合わせてみるとよいかもしれません。

[関連ページ]

◇ 雇用保険制度
新しいウィンドウで開く
↑ 「厚生労働省ホームページ」へのリンクです。

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橋渡し訓練

社会参加を焦ってはならない」という記事を書いた直後、折りしも、「橋渡し訓練」という言葉を知りました。

橋渡し訓練については、独立行政法人・福祉医療機構が運営するサイト「WAM NET(ワムネット)」に、分かりやすい解説があります。

「橋渡し訓練」等の説明
(新しいウィンドウで開く)

↑ WAM NET「行政資料コーナー」へのリンクです。PDFファイル(917KB)。PDFを閲覧するにはAcrobat Readerが必要です。Acrobat Readerはこちら(新しいウィンドウで開く)からダウンロードできます。

一言で言えば、職業訓練のための訓練と言ったところでしょうか。例えば、長い間ニート、ひきこもり状態だった人が、急に職業訓練を受けようとしてもできない、ということがあるかもしれません。そうした人がまず最初に受けられる、職業訓練のための「橋渡し」となる訓練なのだろうと私は理解しました。

調べたところ、この橋渡し訓練のために、厚生労働省が、平成21年度の予算編成の中で(新規)として10億円の概算要求を行っていたことが分かったのですが(※)、このことから、橋渡し訓練はかなり最近になって導入されたものであることがうかがえます。

この訓練は、独立行政法人・雇用・能力開発機構の各都道府県センターが行っているのではないかと思うのですが、このあたり、まだ十分確認ができません。

※ 例えば、以下のページを参照。厚生労働省ホームページへのリンクです。

厚生労働省 平成21年度予算概算要求の主要事項
(新しいウィンドウで開く)

[追記]

※ WAM NET へのリンクについて、編集を加えました。(2009年8月10日)

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