ひきこもりは男に多い。では不登校は…?

ひきこもりは男性に多いと言われています。ひきこもりの男女比の調査は数多くあり、その調査によって男女比は異なるのですが、多くは男性が7割や8割といった割合です(境, 川原, NPO法人全国引きこもりKHJ親の会, 2008; 近藤, 宮沢, 境泉, 清田, 北端, 黒田, 黒澤, 宮田, 2008; 伊藤, 吉田, 小林, 野口, 堀内, 田村, 金井, 2003; 斉藤, 1998)。

では、不登校はどうなのでしょうか。

よく分かりませんが、なんとなく男子が多いような気がします。ひきこもりに男性が多いのだから、不登校だってそうだろうという単純な発想です。

実際のところ、どうなのか、調べてみました。

■ 方法

小学校、中学校については、文部科学省の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」より、過去3年間の男女別不登校児童生徒数をまとめました。

高等学校の男女別不登校生徒については文科省の全数調査は見つからなかったのですが、鳥取県立高等学校の調査が見つかったので、それを引くことにしました。

■ 結果

◇ 小学校

「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によると、以下の通りです。調査対象は、全国の国公私立小学校です(文部科学省初等中等教育児童生徒課, 2006, 2007 , 2008)。

平成19年度 男子12,163人 女子11,763人
平成18年度 男子11,874人 女子11,950人
平成17年度 男子11,338人 女子11,371人

男女比はほぼ同じです。

◇ 中学校

「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によると、以下の通りです。調査対象は、全国の国公私立中学校です(文部科学省初等中等教育児童生徒課, 2006, 2007 , 2008)。

平成19年度 男子51,170人 女子54,158人
平成18年度 男子50,576人 女子52,364人
平成17年度 男子49,516人 女子50,062人

こちらも男女比はほぼ同じです。

◇ 高等学校

鳥取県教育委員会高等学校課の調べによると、鳥取県立高等学校の不登校の状況は以下の通りです(鳥取県教育委員会高等学校課, 2008)。

平成19年度 男子89人 女子135人
平成18年度 男子109人 女子150人
平成17年度 男子121人 女子145人

女子の方がやや多いです。

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不登校は就学義務違反か

日本国憲法にもとづく義務教育とは、「子供が、教育を受ける義務」と勘違いしていたことのある私です。

憲法の条文は、こうです。

第26条
1 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
2 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

このように、正しくは「保護する子女に、普通教育を受けさせる義務」です。子供にあるのは、教育を受ける「義務」ではなく、教育を受ける「権利」です。

■ 判例に見る、義務教育の趣旨

最高裁大法廷の判例は、この規定の趣旨について次のような見解を示しています。

「けだし、憲法がかように保護者に子女を就学せしむべき義務を課しているのは、単に普通教育が民主国家の存立、繁栄のため必要であるという国家的要請だけによるものではなくして、それがまた子女の人格の完成に必要欠くべからざるものであるということから、親の本来有している子女を教育すべき責務を完うせしめんとする趣旨に出たものでもある」(最大判昭39・2・26民集18巻2号343頁)

■ 義務教育の詳細

教育基本法や学校教育法には、この義務教育について、さらに詳しい規定があります。

学校教育法第144条には、罰則の規程まであります。「第17条第1項又は第2項の義務の履行の督促を受け、なお履行しない者は、10万円以下の罰金に処する」(第144条)「第20条の規定に違反した者は、10万円以下の罰金に処する」(第145条)

■ 不登校は就学義務違反か?

私などは、不登校の児童生徒は、就学義務に反しているかどうかが気になります。個人的に、法律家の見解が知りたいです(フリースクールの支援者とか、そういう方の見解ではなく)。

そこで、法律の学術書など、法律関係の書物を中心に色々調べたのですが、調べ方が足りなかったのか、よく分かりませんでした。ですが、一般向けの法律解説書等に、このことについて解説したものがいくつかあったので、ご紹介します。

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不登校のクラスメイトをどう思っていたか

私には不登校の経験はありません。このため、不登校の人の気持ちは分かりません。

ですが、学校に通っていた者が不登校のクラスメイトをどう思っていたのかであれば、個人的なことを少し語ることができます(昔の話ですが)。

私が小学校、中学校の頃は不登校になったクラスメイトはいなかったのですが、高校の頃は3人いました。

◇ 高1のA君

最初の一人は、高1の頃のクラスメイト・A君です。どんな生徒だったのか、ほとんど覚えていないのですが(名前すらも、記憶があやふや)、大人しくて目立たない感じの生徒だったのではないかと思います。

彼と私は同じ班で、他の同じ班のメンバー何人かと一緒に、日記を回していました(「班ノート」です)。その日記に、4月~5月頃、彼は学校に馴染めない等々のことを書き残していました。充実した学校生活を送っていた私は、色々な人がいるのだなと思ったものです。間もなく、彼は学校に来なくなってしまいました。

高校生活が始まって早々に不登校になってしまい、しかも先生からは何の説明もなかったため、彼の印象は薄いです。加えて、私にとってよく知らない生徒だったので、彼が不登校になった後もほとんど意識することはありませんでした。ですが、同じクラスメイトとして少し心配に思うこともありました。

◇ 高1のBさん

同じ時期に、Bさんという女子のクラスメイトがいました。彼女はA君とは対照的に、快活な人でした。私のことを少し親しく思ってくれていたようで、わりとよく私に話しかけてくれていました。

高校に入って初めての定期考査では、私はクラス3番の好成績(エッヘン!)だったのですが、彼女はなんと2番でした。

彼女とはこの先1年間、よきクラスメイト、そして勉強のライバルになるのだろうかと思っていたところ、突然学校に来なくなってしまいました。先生からは、彼女について、説明はありませんでした。

彼女は私が見た限りとても元気そうにしていたので、不登校になったのは不思議に思われました。また、少し仲が良かっただけに、心配に思うこともありました。

3年後、私が高校を卒業した時、卒業アルバムで彼女の名前を探しました。再登校して、他のクラスで卒業したかもしれないと思ったのです。3年経っても、Bさんのことは、私の心の片隅にありました。しかし、彼女の名前は見つかりませんでした。

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