氷河期から今日まで続く厳選採用

私が新規大卒として就職活動をした時期は、いわゆる就職氷河期の中でも、特に大卒の有効求人倍率が低い時期でした。

バブル期と比べて氷河期がどれほど大卒にとって就職しにくい状況だったのか。リクルートワークス研究所が発表する大卒の有効求人倍率を見ると、これが数字というかたちで客観的に分かります。

ただ、こういった数字には表れないものがあるのではないかと私は思います。

私が就職ガイダンス等でよく聞かされたことは、バブル期と違い、氷河期には企業は「厳選採用」を行うようになったということでした。つまり、バブル期の企業は「今年は○○人採用する」という方針を固めると、時に採用基準を下げてまで○○人集めたと聞きます。しかし氷河期の企業は、採用基準を満たす人材が見つからなければ、たとえ採用人数が予定数を満たさなくても、それで募集を打ち切ったというのです。

このことが事実だとすると、氷河期の大卒は、バブル期のそれよりも、有効求人倍率で単純で比較するよりも、さらに就職が厳しかったことになります。

企業の採用基準に関するこうした傾向については、現在も続いていると新聞報道等で目にするのですが、本当でしょうか。もしそうだとすると、仮に私が氷河期ではなく今日の売り手市場で新規大卒として就職活動をしていたとしても、きっとどこにも採用されなかったに違いありません。いくら景気が良くなって求人が増えても、本人にコミュニケーション能力がないなどの人材としての問題があれば、就職は難しいでしょう。

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