続・世界各国の男性の労働力率(労働参加率)
労働力率(労働参加率)は、15歳以上人口のうち、働いている人と、完全失業者の数(労働力人口)を、15歳以上人口で割ったものです。
仮に日本の労働力率が60%だとしたら、残りの40%の人は無業で、しかも職探しをしていないか、仕事があってもすぐには就けない状態にあることになります。そうした人たちは老後に入って年金生活をしていたり、通学をしていたり、家事をしていたりするかもしれません。ニートやひきこもりの人もいるでしょう。
今回は、この前の記事「世界各国の男性の労働力率(労働参加率)」に続いて、世界各国の25〜54歳男性の労働力率(2006年現在)を年齢階級別に調べてみました。
ただ、困ったことに、労働力人口の定義には、軍人や聖職者などの扱い等で、国によって違いがあるそうです。ですから、厳密な比較が難しいです。
また、統計が十分に揃っていない国も多いです。特にアフリカ諸国の状況は、ほとんど分かりません。
以上の留保が必要ですが、少し乱暴ながら、今回は 25〜54歳男性の労働力率を比較してみます。表には、各地域の代表的な国や特徴のある国を載せています。
表 15〜54歳男性の労働力率(2006年)
| 年齢階級 | 日本 | 韓国 | タイ | 豪国 | WG | 独国 | 露国 | BU |
| 25-29 | 93.9 | 78.9 | 93.6 | 89.2 | 87.0 | 86.3 | 91.1 | 83.3 |
| 30-34 | 96.5 | 92.9 | 97.0 | 90.6 | 91.8 | 95.2 | 92.5 | 88.0 |
| 35-39 | 96.7 | 94.7 | 96.9 | 90.3 | 92.6 | 96.3 | 92.5 | 87.8 |
| 40-44 | 97.0 | 94.5 | 96.7 | 89.6 | 91.5 | 95.8 | 97.0 | 87.4 |
| 45-49 | 96.9 | 93.1 | 89.2 | 87.7 | 94.3 | 89.0 | 84.1 | |
| 50-54 | 95.7 | 89.7 | -- | 86.1 | 80.8 | 91.2 | 84.8 | 79.2 |
WG:ヨルダン川西岸とガザ地区 BU:ブルガリア
| 年齢階級 | 米国 | メキシコ | AR | キューバ | エチオピア |
| 25-29 | 90.6 | 94.6 | 91.1 | 77.5 | 91.5 |
| 30-34 | 92.9 | 96.1 | 96.6 | 84.9 | 97.2 |
| 35-39 | 92.9 | 96.7 | 97.7 | 87.9 | 96.8 |
| 40-44 | 91.2 | 96.7 | 96.3 | 91.3 | 95.5 |
| 45-49 | 89.8 | 95.4 | 95.3 | 95.0 | 96.6 |
| 50-54 | 86.1 | 92.5 | 92.6 | 97.1 | 95.8 |
AR:アルゼンチン
資料:ILO ウェブサイト
http://laborsta.ilo.org/
(最終アクセス2008年5月21日)より作成。
ILO ウェブサイトで公表されている統計をよく見てみると、25〜54歳男性の労働力率が高い国は、タイ(表)、インドネシア、シンガポール、パキスタン、チェコ、マルタ、パナマ、エクアドル、ウルグアイ等です(順不同)。ざっと見たところ、アジアや南米に多いです。また、日本(表)も比較的高いです。
逆に、労働力率が低い国は、オーストラリア(表)、イスラエル、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア(表)、クロアチア、リトアニア、プエルトリコ等です(順不同)。ざっと見たところ、旧共産圏の国に目立ちます。
労働力率は、働かなくてもある程度生きていけそうな先進国は低くて、逆に途上国は高そうにも一見思えます。しかし、ILO の数字をざっと見る限りは、特にそうした傾向を見出すことはできません。



