「積極的にいっての失敗なら、多少は仕方ない」

「積極的にいっての失敗なら、多少は仕方ない」

何年か前、母校の高校野球の試合をテレビ観戦していたところ、監督のこのようなコメントが実況者から紹介されていました。失敗したらしたで、そこから何かを学ぶことができるし、とにかく積極性を持てというのが、監督の指導方針だそうでした。

「失敗を恐れず積極的に」とはよく言われますが、これをあのように言い換えられると、少し考えさせられました。積極的に動いての失敗は「多少は仕方ない」というのです。と言っても私は野球をすることはないのですが、野球以外の自分自身のことについて考えさせられました。

* * * * * * * * * *

私の性格は慎重で、しかも有能感が乏しいです。このため、失敗を避けようという意識が人並み以上に強いという自覚があります。

失敗を避けようとすること自体は、悪いことではないでしょう。ですが、そうした意識が強すぎるあまり、私は身動きがとれなくなってしまうことも多いです。これは、私の引きこもり長期化とある程度関係があるような気もします。

「仕事上の失敗には、許される失敗と許されない失敗がある」以前引きこもり等の人を支援する施設に通っていたところ、施設職員がこんなことをおっしゃっていたことを思い起こします。もっとも、こういう考え一つで引きこもりが克服できるものでもないでしょうが、もう少し積極的に動いてみてもよいのかもしれません。

ただ、私も齢を重ねてきています。もう少し若ければ失敗をしてもなんとかなる余地が多少あったかもしれませんが、この年齢になると及び腰になってしまいます。若い方は、私のようにならないように。

関連記事


◇ 仕事上の失敗、そんなに気にしなくていいのか (新しいウィンドウで開く

スポンサーリンク

親の老いにより、親に依存する生活に変化が?

衰える親の体力


最近、我が家の親子関係に微妙な変化が出てきています。

以前からお話している通り、私の親は老い始めています。体力面や認知面などで衰えが出始め、家事をこなせない場面が少しずつ増えています。

このため、これまで信頼されていなかった引きこもりがちの私が、家事の一部代行を任される場面が増えています。特に我が家は母子家庭なので、親が家事ができなければ、子どもである私が代わりにするほかないのです。

ここで、もし私が何らかの事情でこの家からいなくなれば、どうなるだろうと考えることがあります。親は一人で家事をこなさなくてはならなくなります。年老いつつある親には、これは少し厳しいところがあるのではないかと思います。もちろん、私がいなくなることにより、家事の負担もその分軽くなることでしょう。ですが、ある程度の力や体力を要する仕事は、親だけではどうしようもないだろうと思います。

私が親に依存する関係⇒相互依存の関係へ?


よくよく考えると、これは、親子関係が新たな段階に入りつつあるのかもしれません。これまでは、引きこもりがちの私が親にほぼ一方的に依存するかたちでした。ですが、今では親が私を頼りにする場面も増えているのです。といっても、現段階では私が依存する割合の方がずっと大きいのですが、このまま親の衰えがますます顕著になると、親子関係は相互依存の関係に変わるのではないかと思えてきます。

相互依存にまでなってしまうと、私の身体は、いわば私一人だけのものではなくなります。私の身に何かあれば、親の生活にも影響が出るのです。もちろん、相互依存ならその逆もあります。ですが、高齢の親と、引きこもりがちで不安定な職業的立場にある私の組み合わせには危ういものを感じます。

スポンサーリンク

平成28年度ひきこもり長期高年齢化・実態調査結果

引きこもりの家族会が、2つの調査報告を先日公開しました。

引きこもりの長期高齢化や、生活困窮者自立支援事業における引きこもり支援といった、引きこもりをめぐる近年の話題に関わる調査です。興味深く思ったので、ご紹介します。

↓ ともに、KHJ全国ひきこもり家族会連合会ホームページへのリンクです。

◇ 長期高年齢化したひきこもり者とその家族への効果的な支援及び長期高年齢化に至るプロセス調査・研究事業 (新しいウィンドウで開く

◇ ひきこもりに関する全国実態アンケート調査 (新しいウィンドウで開く

40歳を超える事例への対応は、若者自立というよりは、生活困窮という観点で行うことが重要と考えられます。複合的困難を抱えた事例であることが多く、生活を支える視点が重要となるからです。

引きこもりの長期高齢化と生活困窮者支援はセットということなのでしょう。「ひきこもりに関する全国実態アンケート調査」にはこのように書かれてあります(123ページ)。


報告書の話は、私にとっても他人事ではありません。報告書「長期高齢化したひきこもり者と……」では、「ひきこもり状態の多様化」が指摘されています(10ページ)。

日本社会の変化とともに、従来の思春期・青年期問題としてのひきこもりの概念を広げて対応していく必要が生じていると考えられる。

私も高齢に入りつつある親と同居する未婚の無業に近い男性であり、報告書が想定する「幅広いひきこもり状態」に何らかのきっかけで陥るリスクを抱えています。


それにしても、いつもながらこういう調査報告書を読むと、引きこもりの人も様々だと再確認できます。当事者に近い立場にある私は、つい自分の経験を一般化して「自分がこうだったから、他の引きこもりの人もこうだ」と考えてしまいがちです。今回の報告書を読むことは、それを修正するよい機会になりました。

※ 生活困窮者自力支援制度が対象とする引きこもり者は、長期高齢化した者に限るわけではありません。ただ、資産収入に関しては要件がある場合があるようです。本来の対象は「現在は生活保護を受給していないが、生活保護に至るおそれがある人で、自立が見込まれる人」で、引きこもり者の他にも様々な者を含みます。

スポンサーリンク

NEXT≫
最近の記事
カテゴリー
カレンダー(月別)
03 ≪│2017/04│≫ 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
RSSフィード
本など
「ニート」って言うな! (光文社新書)

若年者就業の経済学
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
126位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
6位
アクセスランキングを見る>>
リンク
このサイトについて

このサイトはリンクフリーです。張るのも剥がすのもご自由になさってください。相互リンクは現在募集しておりません。

携帯用アドレスを取得されたい方は、「こちら」をクリックしてください。

このブログのリンク先のご利用につきましては、ご自身の責任のもとでお願いします。なお、本等のリンクについては、Amazon.co.jpのアフィリエイトプログラムを導入しています。

なお、「富条」はハンドルネームです。本名は全く違う名前です。

メールは nhjournal77@yahoo.co.jp まで。