京都府は「ひきこもり支援センター」ではなく「脱ひきこもり支援センター」

京都府「脱ひきこもり支援事業」


京都府は最近、「脱ひきこもり支援」という言葉を使うようになりました。「ひきこもり支援」という表現の方が一般的な中、珍しいです。

京都府が「脱ひきこもり」という言葉を使うようになったのは、私が確認できた範囲では2017年からです。特に、次の用例が目立ちます。

「脱ひきこもり支援センター」
「脱ひきこもり支援事業」

ひきこもり地域支援センターは全国各地に設置されていますが、それを「脱ひきこもり支援センター」という名称としたのは京都府だけです。なぜ一般的な「ひきこもり支援」でなく「脱ひきこもり支援」としたかまでは、掴めせんでした。もっとも、京都府ホームページを見る限り「ひきこもり支援」という言葉もまだ使っているようで、混在しています。

「ひきこもり支援」か「脱ひきこもり支援」か


「ひきこもり支援」という言い回しは、妙だなと思ったことはあります。まるで引きこもりで居続けることを支援するようにも、とれないでもないからです。「ひきこもり支援」の実態は多くの場合「脱ひきこもり支援」であり、こちらの方が正確のようにも思えます。また、「脱ひきこもり支援」の方が、支援の目的が明確に表されています。

ただ、その明確さに私は難を感じないでもありません。引きこもり者にプレッシャーを与えたりはしないだろうかと思います。また、引きこもりを否定しているようなニュアンスを感じさせないだろうかとも思います。この引きこもりの否定については微妙なところで、引きこもりからの脱却を図ろうとしている人でも、引きこもりを否定されることにはよく思わない場合もあります。

どちらにしろ、私は京都の実情は知りません。京都府は京都府で、地元の実情などを考慮した上で、この表現を使ったのだろうと思います。

スポンサーリンク

可愛いハエトリグモ

引きこもり男の部屋に侵入する小バエ!


一体どこから入ってくるのでしょう。

夏場に私の部屋に現れる、小バエのことです。引きこもりがちで、人を寄せ付けない私の部屋に、この虫たちは巧妙に忍び込んできます。引きこもりのアウトリーチ(訪問支援)に携わる方も、びっくりしそうな振る舞いです。

小バエは、やはり嫌な存在です。一番嫌なのが、食事中に現れる時です。私は自室で食事をとることも多いのです。

また、私は自分のコップを台所の食器棚には片付けておらず、自分の部屋に置いています。このコップに小バエがついたら嫌です。このため、100円ショップでコップのふたの代わりになるようなものを買ってきて、対策しています。

※ 考えてみると私の自室の机は、半ば食卓と化しています。自室から出ない引きこもりの人にとっては、このように自室が食事の場になっている人もいるかもしれません。

ハエトリグモに仲間意識


一方、益虫も私の部屋に侵入してきます。ハエトリグモです。体長1センチ以下の、巣を張らないクモです。ハエトリグモは見た目こそグロテスクですが、小バエの類を食べてくれます。このため、私はハエトリグモを自室で見つけても駆除せずに、そっとしておくことにしています。

最近は自分の部屋のハエトリグモに、ちょっとした仲間意識のようなものが芽生えてきました。いくら孤立しがちな生活を送っているとはいえ、これはちょっとひどいと我ながら感じます。

最近は、ハエトリグモが可愛いのではないかとさえ思い始めています。インターネットで「ハエトリグモ」と検索しようとしたところ、検索候補の筆頭に「ハエトリグモ かわいい」と出てきたことがきっかけです。クモが可愛いだなんてそんな馬鹿なと最初は思ったのですが、言われてみるとそんな気もしてきました。ただ、まだちょっと抵抗があります。

私が本当に可愛いと思うのは、ヤモリです(虫ではありませんが)。「家守」とも書くように、害虫を食べてくれる益獣でもあります。昨年は風呂場にヤモリが現れ歓喜したのですが、親が気持ち悪がったため、泣く泣く外に逃がしました。ヤモリというとどちらかと言えば窓に張り付いているイメージですが、私の部屋に現れて欲しいです。

※ ハエやらクモやら爬虫類やら、苦手な方はごめんなさい。

スポンサーリンク

オピオイド危機と労働参加率低下の関係(米国)

労働参加率とは


働いてもいなければ、職探しもしていない人は、「ニート」に限らずいます。

「労働参加率」とは、働いている「就業者」や、職探しを行なうなどしている「完全失業者」の、生産年齢人口(15歳~64歳人口)に占める割合のことです。ただし、分母は必ずしも15~64歳ではなく、もっと狭くとったりすることもあるようです。

労働参加率 = 就業者数+完全失業者数/15歳~64歳人口 ×100(%)

就業者や完全失業者に該当しない人は、必ずしもニートではありません。通学している人や、家事に従事している人も含みます。

半年近く前にご紹介したみずほ総合研究所のリポート「男性で目立つ非労働力人口増加」では、このように、就業者でも完全失業者でもない人の割合が、働き盛りの世代の男性に増加していると指摘されていました。

↓ PDFファイル(539KB)。みずほ総合研究所ホームページへのリンク。ここでは「労働力率」という用語が登場しますが、この文脈では、「労働参加率」と同じです。
※ PDFを閲覧するには Adobe Reader が必要です。こちら新しいウィンドウで開く)からダウンロードできます。

◇ 男性で目立つ非労働力人口増加-就労をあまり優先しない者向けの対策が重要 (新しいウィンドウで開く

この中には、家事をしたり通学したりしている人もいるのでしょうが、そうでもない人の割合が増えているそうです。若者で言えば「ニート」に相当する層ですが、報告書には「ニート」の文字はありません。「ニート」という用語があるばかりに惑わされがちですが、無業者の増加は若者だけにみられる現象ではないのです。

アメリカでは、働き盛り世代の男性の労働参加率低下が顕著


ところが、働き盛り世代の男性の労働参加率が低下しているのは日本だけではありません。特にアメリカは、主要国の中でも目立っています。8月19日(土曜日)の『日本経済新聞』朝刊の1面トップは、その問題を取り上げたものでした。「オピオイド系鎮痛剤」という薬物の蔓延との関係に焦点を当てています。

↓ その記事。『日本経済新聞』電子版へのリンク。全文を読むには、要会員登録。
◇ 米働き盛り男性むしばむ薬物 労働参加率、主要国最低 (新しいウィンドウで開く

これと似た記事が Bloomberg にあります。こちらは会員登録せずとも読めるので、ご紹介します。

↓ Bloomberg へのリンクです。
◇ アメリカ労働市場をむしばむ「オピオイド系鎮痛剤」 (新しいウィンドウで開く

記事によると、FRBのイエレン議長が、労働参加率の低下とオピオイドの蔓延は関係があると考えていると発言したそうです。

このイエレン議長の発言に先立ち、ゴールドマン・サックスが、オピオイドの蔓延が労働参加率の低下の一因であることを示唆する報告をまとめたそうです。私がゴールドマン・サックスのウェブサイトなどを調べたところ、その報告は見つからなかったのですが、メディアは報じています。

↓ マネースクウェア・ジャパンへのリンクです。
◇ ゴールドマン、異例の警告 (新しいウィンドウで開く

↓ CNBC へのリンクです。
◇ Goldman Sachs thinks the opioid crisis is so bad it's affecting the economy (新しいウィンドウで開く

FRB議長やゴールドマン・サックスが、一見すると守備範囲外の薬物について論じるとは尋常ではありません。労働参加率低下には他の要因の関与も指摘されているのですが、それにしても、オピオイドの蔓延はアメリカ経済に相当な影響を与えているのかもしれません。「ニート」という言葉にあまりとらわれすぎることなく、もう少し無業問題を広い視野で見ていくことも必要ではないかと考えさせられます。

関連記事


◇ ゲームが一因で、若者が働かなくなった?(米) (新しいウィンドウで開く

◇ 「ニート」状態、60歳未満男性で増加 (新しいウィンドウで開く

スポンサーリンク

NEXT≫
最近の記事
カテゴリー
カレンダー(月別)
07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
RSSフィード
本など
「ニート」って言うな! (光文社新書)

若年者就業の経済学
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
171位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
12位
アクセスランキングを見る>>
リンク
このサイトについて

このサイトはリンクフリーです。張るのも剥がすのもご自由になさってください。相互リンクは現在募集しておりません。

携帯用アドレスを取得されたい方は、「こちら」をクリックしてください。

このブログのリンク先のご利用につきましては、ご自身の責任のもとでお願いします。なお、本等のリンクについては、Amazon.co.jpのアフィリエイトプログラムを導入しています。

なお、「富条」はハンドルネームです。本名は全く違う名前です。

メールは nhjournal77@yahoo.co.jp まで。