家業を手伝うひきこもり?

私が若者支援施設等でこれまでお会いしてきた「ひきこもり」の当事者の中には、家族経営の自営業の手伝いを少々しているという人が何人かいました。家業の手伝いをしながらも、ひきこもりとして専門施設での支援を求めている人たちがいるのです。ですが、こうした人は、果たしてひきこもりと言えるのでしょうか。

私は疑問に思いながら、彼らのお話を聞いていたのですが、本人たちはあくまで自分はひきこもりであると考えていました。なんでも、家業を手伝っているとはいえ、自分に与えられた仕事内容は本格的なものではなく、働いているとは言えないというのです。加えて、不登校を経験した後に今の状態に至ったとか、人づきあいが昔から苦手だったとか、いかにもひきこもりっぽい背景があります。なるほど、そう言われると、もっとものような気もします。

ですが、それでは、いったいどれほど仕事を本格的に手伝えば、ひきこもりではなくなるのだろうかという疑問もわいてきます。農家なら、例えばトラクターで田んぼを耕す作業を手伝うだけではまだひきこもりで、少なくともコンバインで刈り取り・脱穀・選別の作業まで手伝うとひきこもりではなくなるとか。

どこまでがひきこもりなのでしょうか。考えると、分からなくなってきます。いずれにせよ、彼らは家業で働いているからという理由で支援施設の利用を拒否されることはありませんでした。

※ このブログでは、プライバシーなどの観点から、実際の出来事を、少し内容を変えて書くことがあります。ご了承ください。

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