友達いない奴は就職できない?
しかし、私はそうは思いません。友達ができないというのは、その子の将来のことを考えると、ちょっと危ないです。
(株)UFJ総合研究所の「若年者のキャリア支援に関する実態調査」によりますと、若年無業者(≒ニート)には、学校時代に仲のよい友達が多かったと答えた若者の割合が極端に低いのです。別の見方をすれば、学校時代に友達が少なかった人、もしくはいなかった人は、そうでない人に比べてニートになる可能性が高いのです。
ニートには対人関係に自信が持てないと訴える者が多いとされますが、そのことと関係があるのかもしれません。
ちなみに、私も学校時代には友達はほとんどいませんでした。私の人生のおよそ半分の期間は、友達がいませんでした。おかげで、人との接し方がよく分かりません。
■ 「友達がいない学生は就職できない」
私が大学生だった頃、上のような過激なことをおっしゃる先生が何人かいらっしゃいました。
例えば、ある私が在籍していたゼミの1年上の先輩は、友達が少なく、寡黙なタイプだったのですが、就職活動では大変苦労されたそうです。就職面接では、その内気な性格に対して面接官から露骨に嫌味を言われたとも聞きます。結局、面接は全滅。しかし、幸いコネがあったので、何とか就職浪人は免れたとのことでした。
私などもゼミの指導教官から、「面接で『友達はいますか』と聞かれたら、『います』と答えなさい」「友達の名前には、ゼミに参加している学生の名前を挙げたらいい」などと、助言されたものです。私はその教官に、自分は友達が1人もいないだなんてこと一言も言っていないのですが、どうして分かったのでしょうか。見るからに友達がいなさそうな学生だったのでしょう。
■ 「君のような学生は絶対に就職できない」
元ひきこもりの大学生が、「自分は人と話すのが苦手」とある大学教授に話したところ、上のような言葉を言われたそうです。
「絶対に」と言い切っています。「自民党との連立の可能性は99.99%ない」という野党の党首の発言が物議をかもしましたが、この先の読めない世の中に、「絶対に」「100%」と断言するのは、簡単なことではありません。大学教授のゆるぎない確信がみてとれます。人と言葉を通じてコミュニケーションをとれないということは、就職活動をする上で致命的ということなのでしょうか。
■ 要は、コミュニケーション能力
要するに、企業は学生のコミュニケーション能力を見ているのでしょう。友達ができず、人との接し方を覚えてこなかったような学生が、組織の中でうまくコミュニケーションをとることができるのかというと、少し疑わしいということなのかもしれません。
また、友達がいないのは、何か人間性に重大な問題があるからではないか、と見ているからなのかもしれません。
私も学生時代は、友達がいないと就職に不利なことは分かっていましたから、「就職対策」として友達を作ろうと変なことを考えたこともあります。
※ 友達がいなくても就職できている学生は多いようなので、あまり真に受けずに…。
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コメント
- 再開おめでとうございます
- いいエントリですね。
仕事とはその最大の要素は人間関係であり、コミュニケーションが苦手な人は訓練して人間関係を構築できるようになるしか選択肢はないという真実に多くの人が気付いてくれるといいのですか゛。かくいう私も長らく苦手としてきた口ですが、今では人間関係、コミュニケーションを拒否することは社会的な死を意味するということがわかります。
- そうかもしれないです。
- 富氏、再開しましたね。毎回、興味深い文章を書かれるので、読みいっています。
就職ですが、コミュニケーションでしょうね。私も、大学時代というものはいろいろな人と対話を通して学ぶものが多いのだと思いました。ほとんどしませんでしたが。
今となればそれもそれでいい勉強かなと思います。
これからの自分が大事ではないでしょうか。
変えていけるところは時間をかけてでも、少しずつ変えていければと思っているところです。
- PCDさん、ありがとうございます
- PCDさん、コメントありがとうございます。
ひきこもりデイケアに通っている人たちを見ていると、人付き合いが苦手と訴える人が多いことに気づかされます。内気な性格がひとつの原因になっているのかもしれません。
こういった人たちにときどき見られるのは、性格は変わらないものと信じて、諦めてしまっているケースです。しかし、人づきあいに自信がある人でさえ、傾聴を勉強したり鏡の前で笑顔を作る練習をしたりしているわけですから、コミュニケーションに不安がある人であれば、人一倍の努力をする必要があるわけです。PCDさんのおっしゃる通り、そうでなければ生きていけないわけですから。
しかし、大学や高校はコミュニケーション能力を鍛えるためのカリキュラムを組んだりしてはくれませんから、自分で勉強するしかないのでしょう。
もっとも、内気な人にとっては、簡単なことではないのですが。
- 武蔵さん、ありがとございます
- 武蔵さん、コメントありがとうございます。
1ヶ月もブランクが空いたので、まだ「勘」のようなものが取り戻せません。しばらくは書きやすそうな題材を選んで、少しずつ慣らしていこうかと思っています。
人生には、個人の自助努力でコントロールできる部分と、そうでない部分とがあると私は考えています。自分の過去はコントロールできません(就職しようとすると「履歴書」の提出を求められたり、過去のことを聞かれてしまいますが)。しかし、これからのことは、なんとかなります。コミュニケーションがうまくできないという人も、自助努力でカバーできる部分があります。
ただ、最近気になるのが、人付き合いに不安を覚えるニートやひきこもりの人に対して、短期間の合宿形式で対人関係を学ばせようとする動きです。しかし、対人関係に自信が持てない人は年単位にわたって悩み続けていることが多いのです。性格を変えようと努力して、何度も挫折したという人もいます。それを、ほんの数週間の合宿でどこまで修正できるのだろうかと疑問に思います。
いずれにせよ、変えられる部分は、変えるしかありません。
- 初めまして!
- 私ゎニートの人と友達になりたいです。友達になりませんか?
- さなえさん、コメントありがとうございます。
- お気持ちはありがたいのですが、いきなり知らない方と友達になることは私にはできません。



