遊んでばかりいても正社員になれた時代

「大学時代は遊んでばかりいた」

などと何の悪びれもなく言う年長者を見ると、頭にくることがあります。その上、その年長者が正社員であったり、会社の役員であったりすると、キレそうになることもあります。

昔は大学時代に遊んでばかりいても正社員になれる時代があったそうです。実にうらやましい話ですねえ。

■ 最近の学生は、よく勉強する。しかし、正社員になれるとは限らない

ある2人の大学の教官が会っていろいろ話し合ったところ、「最近の学生はよく勉強する。俺たちの頃は遊んでばかりいたのに」というところで意見の一致を見た、という話を聞いたことがあります。

最近耳にするのが、真面目に勉強する大学生が増えてきているという話です。一方、サークル活動は減少傾向にあると聞きます。

例えば、全国大学生活協同組合連合会が実施した『学生の消費生活に関する実態調査』によると、大学生活の重点を「勉強第1」と答えた学生は91年は20%であったのに対し、03年は27%と1.35倍に増えています。 * * * * * * * * * *

■ ダブルスクールの時代

私が大学生の頃あたりに、「ダブルスクール」なる言葉が登場しました。大学に通う一方で、資格取得のための各種学校等にも通うことです。大学の単位をとりながら資格取得を目指すわけですから、その勉強量は大変なものになります。

こういった学生が増えた背景として、バブル崩壊後の就職難と企業の即戦力志向が指摘されました。就職氷河期、学生のうちに何らかのスキルを身に着けておいた方が就職に有利ということでしょう。

ダブルスクール族は今でも健在のようで、Googleで検索すると42,800件も出てきます。ある私立大学は、こうしたニーズに応えるため、大学に籍を置きながら資格試験の勉強ができるようなプログラムを最近組んで、熱心に宣伝しています。

しかし、この努力の結果が、正社員ではなく派遣社員の就職であったり、フリーターやニートだったりしたら、やってられません。

■ 私もダブルスクール族だった

現在ニートの私も、一時期ダブルスクールを経験したことがあります。といっても、公認会計士や不動産鑑定士などといった難関資格とは程遠い、持っていても大して自慢にもならないような資格の勉強でしたけれども。

ダブルスクールをしなかった時期も含めて、大学時代はよく勉強したものです。学部が閉まるまで残って、遅くまで自習室で頑張っていました。電車やバスに乗っている間も、もちろん勉強です。周囲の視線なんて構っていたら、学力は伸びません。歩く時間すら勿体無くて、歩きながら教科書を読んだりもしました。そんな私を見て、マルクス経済学のH先生は、恐れ多くも「二宮金次郎みたいだ」とおっしゃいました。

母子家庭の長男でしたから、自分が頑張って家を建て直すんだという使命感でいっぱいだったのです。

しかし、その挙句が現在のニート状態です。

そして、「意欲がない」だのなんだの言われるのですから、たまったものではありません。

昔は大卒は就職できないことが少なかったばかりか、正社員になるのが当たり前だったそうですが、そういった世代の人たちに、大学時代にどれほど就職を意識して勉強していたのか聞いてみたいです。



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