社会参加までの段階



ひきこもりから社会参加に至るまでには、いくつかの段階があるのではないかと思います。

■ 段階1

自分の部屋にほぼとどまり続けている状態。家族が寝静まった深夜などに、部屋を出てくることもあります。ステレオタイプなひきこもりのイメージは、この段階でしょう。

■ 段階2

家の中の自分の部屋以外のスペースにも、わりと日常的に出てくる状態。段階1~2は、内閣府「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」が定義する狭義のひきこもりに該当し、その数は23.6万人と推計されました(内閣府、2010)。

■ 段階3

家にとどまることが多いものの、対人交流をあまり伴わない場所にであれば外出することがある状態。夜にコンビニエンスストアに買い物に出かけるなど。

内閣府「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」は、「ふだんは家にいるが、自分の趣味に関する用事の時だけ外出する」者を「準ひきこもり」と定義し、その数を46.0万人と定義しましたが(内閣府、2010)、それに近いです。また、厚生労働省「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」は、概ね家庭にとどまりながら他者と交わらない形での外出をする者もひきこもりに含めています(厚労省、2010)。

■ 段階4

ひきこもりの人などを対象とした支援施設に通う状態。私がこのブログでひきこもりという場合、この段階までを含んでいます。

■ 段階5

就労や通学をしている状態。この段階だと、もはやひきこもりとは言えないだろうと思います。もっとも、就労といっても非正規労働にとどまったり、経済的自立にまでは至らないケースも少なくはないでしょうが、社会参加しているとは言えるでしょう。

ですが、「自分は会社に通っているが、人との結びつきが薄く、休日は外出もせずひきこもりのようなものだ」と考える人もいるかもしれません。

[文献]

◇ 厚生労働省(2010)「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」
http://www.ncgmkohnodai.go.jp/pdf/jidouseishin/22ncgm_hikikomori.pdf

◇ 内閣府(2010)「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」
http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikikomori/pdf_index.html

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