子どもの精神疾患「障害」の多く→「症」について、詳細

子どもの精神疾患の「障害」という訳語の多くが「症」に変更される云々といった記事が、5月28~29日に主要紙に次々と掲載されました。(電子版で確認)。例えば、「学習障害」は「学習症」になるそうです。

↓ 一例です。Yahoo! ニュースに掲載された、読売新聞の記事。

子どもの病名、「障害」の多くを「症」に変更
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少し補足をすると、昨年、日本でも広く用いられている米国精神医学会による精神疾患の診断基準が大幅に改訂されました(DSM-5)。この診断基準は英語で書かれているため、これを日本向けにどう和訳するかが課題でした。その和訳に関するガイドラインが今般出て、「『障害』を『症』に 」などの方針が示されたのです。

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さて、これを報じた新聞記事を読んだ人は多いようなのですが(読売に限らず)、記事の一次資料である、 日本精神神経学会のガイドラインを直接読んだ人は少なさそうです。新聞記事はこのガイドラインのダイジェストであり、ガイドラインには、より詳しい情報が載っています。そこで、ガイドラインへのリンクを貼っておきます。

DSM-5 用語翻訳ガイドライン
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私は専門家ではなく、よく分からないのですが、今回のガイドライン公表で名称変更が確定とは必ずしも言えないのかもしれないと私は思います。 今回のものはガイドラインの「初版」です。第2版以降が出る可能性があります。また、ガイドラインにも、「(日本精神神経学会精神科病名検討)連絡会では、今後もさらに会員の意見を参考にしながら、DSM-5の病名・用語に関して検討を加えていく予定である」という記述があり、ガイドラインの内容が変更される可能性が示唆されています。

あくまで素人の感想ですが、「障害」という訳語は多義的で、ややこしいとは前から感じていました。例えば、「身体障害」という場合と、「社交不安障害」という場合とでは、「障害」の意味が違います。英語では disability とか disorder とか様々な単語で表現されるものが、日本では同じ「障害」と訳されている部分がありました。特に、disorder の訳が何とかならないかなと素人として感じていました。今回の件はその disorder の訳に関するものだったのですが、相変わらずややこしそうと感じています。和訳は難しい作業なのでしょう。

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