精神疾患をモンスターとしてキャラクター化

英国の Toby Allen さんという方が、精神疾患をモンスターとしてキャラクター化する活動を行なっていて、興味深く見ています。

例えば……

○ 社交不安 (新しいウィンドウで開く
○ PTSD (新しいウィンドウで開く
○ うつ (新しいウィンドウで開く
○ 統合失調症 (新しいウィンドウで開く

○ 場面緘黙症/選択性緘黙 (新しいウィンドウで開く) [注]

Toby Allen さんの取り組みは Daily Mail という英国の有名な大衆紙に取り上げられたことがあるのですが(電子版で確認)、そこにはこの取り組みの意図が書かれてあります(Innes, 2013)。

* 以下引用 *

「Toby Allen さんは、モンスターは精神疾患を軽んじる意図で作ったものではないと話している」
「Toby さんは、精神疾患に物理的な形を与えることにより、精神疾患をより克服可能なものに見せることを 期待している。また、精神疾患にまつわるスティグマを減らすことを期待している」

(Toby Allen says the monsters are not meant to make light of the conditions)
(He hopes that by giving them a physical form, he will make them seem more beatable - also hopes they will reduce stigma around mental illness)


* 引用終わり *

ですが、モンスター化には他の効果も期待できると私は思います。精神疾患を罹患者と切り離し、精神疾患は打ち克つべきものと認識する効果です。例えば場面緘黙症だと、緘黙を自分のアイデンティティとする人が中にはいます。それもひとつの考えでしょうが、克服しようとするのであれば、緘黙と自分を切り離して考えることも必要です。

なお、Toby Allen さん自身も、不安障害で悩まれた方です。

日本でも、「認知の歪み」をキャラクター化したものがネット上で話題になったことがあるのですが、あれを見て似た感想を持ちました。

↓ 「認知の歪み」をキャラクター化したもの。「社会不安障害と向き合う」さんの Twitter へのリンクです。
https://twitter.com/Living_With_SAD/status/433116253813604352 (新しいウィンドウで開く

[注] 場面緘黙(かんもく)症/選択性緘黙……発声器官に器質的障害がなく、言語の習得にも問題がないにもかかわらず、特定の場面で継続的に発語ができない状態のこと。

※ 場面緘黙症Journal (新しいウィンドウで開く

[文献]

◇ Innes, E. (2013, October 9). The mental illness monsters: Artist visualizes what illnesses would look like if they were mythical creatures. Mail Online. http://www.dailymail.co.uk/health/article-2449864/Artist-Toby-Allen-imagines-mental-illness-monsters.html

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