シャイや人見知りにも、程度がある

テリー伊藤さんという方が以前、テレビ番組『サンデージャポン』で挨拶のできない若者を擁護したところ、ライブドアニュースで記事になりました。今年2月のことです。

この記事は、『ガールズちゃんねる』という掲示板でけっこうな反響がありました。

↓ 『ガールズちゃんねる』該当の掲示板へのリンクです。厳しい意見が多いので、閲覧にはご注意ください。
テリー伊藤が『サンデージャポン』で挨拶のできない若者を擁護「シャイで感性のいい子だって当然いる」
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※ なお、私はたまたまこの掲示板を見つけただけで、日常的にここを見ているわけではありません。ガールズの皆様、どうかお気を悪くなさらないでください。

この掲示板の書き込みの中に、「どんなにシャイでも挨拶ぐらいはできる」「私も結構人見知りするほうだけど挨拶だけはしてたよ…シャイ云々は関係ないと思うけどなあ」といったものがいくつか見られるのが気になりました。

シャイや人見知りもゆきすぎると、本当に挨拶ができません。かつての私はそうでしたし、姉妹サイトで取り上げている「場面緘黙症」もそうです。挨拶どころか「あ」の一言すら簡単には言えなくて、「『あ』って言ってみて」と無理に発語を促される子も少なくないほどです。ですが、ここまでひどいレベルの子の存在はあまり知られていないでしょうし、実際にこうしたことを経験しない大多数の人には理解が難しいのではないかと思います。

ですが、挨拶ぐらいならできるシャイや人見知りの子も、実際にいるのでしょう。程度問題ということです。先月刊行された『先生とできる場面緘黙の子どもの支援』では、これをスペクトラム(連続帯)として示しています。

学校における発話のスペクトラム(連続帯
(クリストファー・A・カーニー著、大石幸二監訳、須藤邦彦訳『先生とできる場面緘黙の子どもの支援』学苑社、2015年、17ページより)

この本を著したカーニー氏(ネバダ大学ラスベガス校の心理学教授)は引っ込み思案の本も書いていて、ここでは対人場面で感じる居心地の悪さをスペクトラム(連続帯)で示しています。
対人場面で感じる居心地の悪さの程度
(クリストファー・A・カーニー著、大石幸二監訳、齋藤正樹訳『親子でできる引っ込み思案な子どもの支援』学苑社、2014年、6ページより)

なお、ここでは子どもの話でしたが、緘黙や社交不安を持つ人は大人にもいます。

* * * * * * * * * *

シャイだとか人見知りとか、コミュニケーションが苦手だとかいう話になると、「俺だってそうだよ」「私も人見知りだけど、頑張ってるよ」などという反応が返ってくることがあります。ですが、よくよく話を観察していると、両者の話がかみ合っていないのではないかと思うことがあります。一方は重度のシャイなのに、もう一方はそこまでひどくはないとか、そうしたことではないかと思います。

シャイとか人見知りとかコミュニケーションが苦手とか、一緒くたにされることがありますが、このように人によって程度が違うので注意したいものだと思います。

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