豪州の公共放送、日本の引きこもりを取り上げる

オーストラリアの公共放送である、オーストラリア放送委員会(オーストラリア放送協会)の報道番組「7.30」で、日本の引きこもりが取り上げられました。現地時間7月7日(火)のことです。

↓ オーストラリア放送委員会ウェブサイトへのリンクです。動画、音声付き。
◇ Hikikomori: Japanese men locking themselves in their bedrooms for years, creating social and health problem (新しいウィンドウで開く

↓ オーストラリア放送委員会ウェブサイトへのリンクです。
◇ Japanese men refusing to leave their bedrooms create social, health and economic issues (新しいウィンドウで開く

日本の引きこもりについて、比較的オーソドックスにまとめてある印象です。

ただ、この報道を見ていると、引きこもりの人は、ひたすら外との関わりを避けているだけのようにもとれます。ですが、引きこもりの人の中には、何とか引きこもりを脱したいという思いを持ち、葛藤を抱えている人も少なくないのではないかと思います。このあたりにも触れてもらいたかったです。

海外の引きこもり報道にありがちなのは、引きこもりの人は部屋から出ないことを強調する点です。この報道には引きこもりの人はおよそ100万人いるとありますが、このうち部屋から出ないタイプの引きこもりの人は実は少数派で、時々外出する程度の引きこもりの人の方が多いのではないかと思います。これは、例えば平成22年7月に内閣府が公表した、「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」からも窺えます。

最近日本で話題の、引きこもりの高年齢化にまでは触れていません。部屋から出ない点を強調するなど、この報道が伝える引きこもり像はやや古めで、ステレオタイプという印象も受けないではありません。

少し気になった点は、引きこもりからの回復は家族間の交わりの力学が変化したときのみ成功するもので、それは家族全体がカウンセリングに関わらなければならないことを意味するという加藤隆弘九州大学准教授の話です。家族全体とは、兄弟姉妹も含むのでしょうか。

この手の報道には、引きこもりに詳しい専門家への取材が行なわれるのが通例です。今回は、加藤准教授に取材が行なわれています。加藤准教授は、今年1月の The Wall Street Journal の記事5月の MTVのニュース記事 でも、取材されていました。加藤准教授は海外の研究者と共同研究を行なった実績があるからでしょうか、最近、海外の引きこもり報道でよく見かけます。

※ なお、このオーストラリアの報道を短くまとめたような記事が、英国の大衆紙 The Sun に掲載されました。正確な掲載日時は不明です。

↓ The Sun へのリンクです。これまで引きこもりに関する様々な写真を見てきましたが、パンツ一丁というのは初めてです。
◇ ONE MILLION Japanese people are locked in their bedrooms (新しいウィンドウで開く

[追記](2015年7月13日)

この記事が出て以降、ほかにも Daily Mail(英国)など世界各国のメディアが日本の引きこもりを相次いで記事にしています。オーストラリアの報道と似たものが多いですが、そうでないものもあります。

↓ Mail Online へのリンクです。
◇ Pictured: Sufferers of the bizarre condition causing almost a million Japanese men to lock themselves inside for YEARS, surfing the internet and reading manga (新しいウィンドウで開く

↓ Google News へのリンクです。
◇ hikikomori と検索(日付順) (新しいウィンドウで開く

スポンサーリンク

トラックバック

URL :

最近の記事
カテゴリー
カレンダー(月別)
07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
RSSフィード
本など
「ニート」って言うな! (光文社新書)

若年者就業の経済学
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
126位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
6位
アクセスランキングを見る>>
リンク
このサイトについて

このサイトはリンクフリーです。張るのも剥がすのもご自由になさってください。相互リンクは現在募集しておりません。

携帯用アドレスを取得されたい方は、「こちら」をクリックしてください。

このブログのリンク先のご利用につきましては、ご自身の責任のもとでお願いします。なお、本等のリンクについては、Amazon.co.jpのアフィリエイトプログラムを導入しています。

なお、「富条」はハンドルネームです。本名は全く違う名前です。

メールは nhjournal77@yahoo.co.jp まで。