職業未決定の研究

職業未決定の研究という、研究分野がある


大学生の職業未決定(career indecision)の研究という、研究分野があることを知りました。

※ 論文情報サイトで「職業未決定」を検索 (新しいウィンドウで開く
↑ 国立情報学研究所のサービス CiNii へのリンク。

検索結果を見る限り、職業未決定の要因を探る研究が多いです。また、数は少ないものの、高校生の研究もあります。

進路選択に対する自己効力が、職業未決定に関係


この研究分野では特に、「進路選択に対する自己効力」(進路選択自己効力)というものと、職業未決定の関連を調べたものが多いようです。

自己効力感(self-efficacy)は Bandura という心理学者が提唱した概念(Bandura, 1977)で、「自分の行動によって期待する結果を生み出す力があるという信念」(people's beliefs in their capabilities to produce desired effects by their own actions)のことを言います(Bandura, 1997, p. vii)。この自己効力理論の視点を Taylor&Betz (1983) が進路選択の研究に応用し、我が国でも今日まで研究が行なわれてきました。

日本では、浦上(1995)の進路選択に対する自己効力尺度を用いた研究が多くなされ、職業不決断、職業忌避的傾向、職業未決定と負の関連を示すことが確認されているそうです(松井、2014)。

なお、その進路選択に対する自己効力尺度は、これです。浦上昌則氏(南山大学教授)のホームページへのリンク。この点数が、職業不決断、職業忌避的傾向、職業未決定と関係があるそうです。
※ 進路選択に対する自己効力尺度 (新しいウィンドウで開く

文献


◇ Bandura, A. (1977). Self-efficacy: Toward a Unifying Theory of Behavioral Change. Psychological Review, 84(2), 191–215.
↓ このPDFファイルで全文読めます。私は全文読まずに、この記事を書いています。いけません。
https://www.uky.edu/~eushe2/Bandura/Bandura1977PR.pdf

◇ Bandura, A. (1997). Self-Efficacy: The exercise of control. New York: Freeman.
↑ 実はこの本も読んでおらず、ネットのあちこちから孫引きしています。いけません。

◇ Taylor, K.M. & Betz, N.E. (1983) Applications of Self-efficacy Theory to the Understanding and Treatment of Career Indecision. Journal of Vocational Behavior, 37, 17-31.
↑ 実はこの論文も読んでいません。今日は手抜きですみません。

◇ 浦上昌則(1995)「学生の進路選択に対する自己効力に関する研究」『名古屋大學教育學部紀要 教育心理学科』42、115-126。http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/bitstream/2237/3960/1/KJ00000137490.pdf

◇ 松井桃子(2014)「進路選択研究の統合的理解とその課題-大学でのキャリア支援に向けて-」『京都大学高等教育研究』20、63-72。http://www.highedu.kyoto-u.ac.jp/kiyou/data/kiyou20/06_matsui.pdf

その他参考にしたもの


◇ 富永美佐子(2008)「進路選択自己効力に関する研究の現状と課題」『キャリア教育研究』25(2)、97-111。http://ci.nii.ac.jp/naid/110007363072/
↑ レビュー論文。進路選択自己効力研究の動向がまとめられてあり、勉強になりました。

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