保健所や市町村、精神保健福祉センターで、引きこもり相談が増えている?

保健所や市町村で、引きこもり相談の延べ人員が増加


全国の保健所や市区町村でここ数年、引きこもり相談の延人員が増えているようです。

厚生労働省のホームページで公開されている「地域保健・健康増進事業報告の概況」によると、 全国の保健所や市区町村における精神保健福祉相談のうち、引きこもり相談の延人員については、次のような推移をたどっています。

平成27年度(2015年度)35,321人
平成26年度(2014年度)33,472人
平成25年度(2013年度)29,378人
平成24年度(2012年度)27,649人
平成23年度(2011年度)26,886人
平成22年度(2008年度)28,873人
平成21年度(2007年度)26,640人
平成20年度(2006年度)26,152人
平成19年度(2005年度)22,924人
平成18年度(2004年度)25,124人
平成17年度(2003年度)29,401人

なお、この報告での引きこもりの定義は「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態にある7歳から49歳までの者」です。

引きこもり相談の延人員は年度によって変動があります。近年の増加も通常の変動の範囲なのかもしれませんが、それにしても増えているようにも思えます。3万人を超えた年度はかつてはありませんでした。

精神保健福祉センターでは、平成25年度以降高止まり


一方、全国の都道府県や政令指定市に設置されている精神保健福祉センターでは、引きこもり相談の延べ人員は平成25年度に急増し、以後高止まりしています。

平成26年度(2013年度)23,366人
平成26年度(2012年度)23,838人
平成25年度(2011年度)21,482人
平成24年度(2010年度)16,679人
平成23年度(2009年度)17,103人
平成22年度(2008年度)16,905人
平成21年度(2007年度)16,715人
平成20年度(2006年度)15,729人
平成19年度(2005年度)14,697人
平成18年度(2004年度)14,991人
平成17年度(2003年度)16,085人

こちらは厚生労働省ホームページで公開されている「衛生行政報告例」によります。なお、この報告のひきこもりの定義も、上と同じです。

平成25年度にここまで急増しているとなると、集計方法が変わったのではないかとも思えてきます。ですが、そのような事実は少なくとも私には確認できませんでした。

短期的な増加、なぜ?


このような数字を見ると、これは近年、引きこもりの問題が深刻化しているからではないかと素朴に考えたくなります。ですが、このような短期間で急に引きこもりの問題が深刻化するのでしょうか。

私としては、ここ数年の国レベルの政策的な変更の影響が現れたのかもしれないと考えたくなります。例えば、平成25年度には、ひきこもりサポーターの養成研修、派遣事業が始まっています。

もしくは、近年、引きこもりの高年齢化への問題意識がメディアなどにより急速に高まったことにより、比較的年齢層が高い引きこもりの相談が増えたのではないかと考えたくもなります。

ですが、これらの説には自信がなく、結局のところなぜ増えたのかは私には分かりません。だいたい、因果関係を明らかにするには、こんな思いつきではいけません。すみません。

文献


いずれも、厚生労働省ホームページへのリンクです。

◇ 地域保健・健康増進事業報告 (新しいウィンドウで開く

◇ 衛生行政報告例 (新しいウィンドウで開く

スポンサーリンク

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

最近の記事
カテゴリー
カレンダー(月別)
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
RSSフィード
本など
「ニート」って言うな! (光文社新書)

若年者就業の経済学
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
109位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
8位
アクセスランキングを見る>>
リンク
このサイトについて

このサイトはリンクフリーです。張るのも剥がすのもご自由になさってください。相互リンクは現在募集しておりません。

携帯用アドレスを取得されたい方は、「こちら」をクリックしてください。

このブログのリンク先のご利用につきましては、ご自身の責任のもとでお願いします。なお、本等のリンクについては、Amazon.co.jpのアフィリエイトプログラムを導入しています。

なお、「富条」はハンドルネームです。本名は全く違う名前です。

メールは nhjournal77@yahoo.co.jp まで。