東大卒ニート、博士ニート



「東大へ行け!」という漫画が売れているが、実は東大卒の2割がニートだとか、博士号取得者の16%は無職だとか、色々なことがネット上でささやかれました。

今回は、これらについて雑多に書き綴っています。「何をいまさら古いネタを」という声がどこからか聞こえてきそうですが、ご存知ない方もいらっしゃるでしょうから、構わず続けます。 * * * * * * * * * *

■ 東大卒の2割がニートに!?

2005年6月21日に、「東大卒の2割がニートに!?」というタイトルの記事がライブドアニュースに掲載され、話題になりました。
http://news.livedoor.com/webapp/
journal/cid__1223646/detail


2割がニートというのは、ちょっとびっくりです。拙ブログの「中年ニートの数、ニート率は? (1)」によると、15~34歳人口に占めるニートの割合は2%前後ですから、東大の場合はその10倍の計算になります。

こんなに多いとなると、もしかするとニートの定義がおかしいんじゃないか、などと疑ってみたくなります。その通りなのかもしれません。記事中のニートの定義は、以下の通りです。

ニート=卒業者-(就職者+大学院進学者+公務員試験・司法試験などの浪人)

この内閣府や厚労省定義とも違う独自の定義には、賛同できません。この定義だとニートのみならず、求職活動をしている失業者まで含まれてしまいます。フリーターも含まれるのではないでしょうか(もちろん、ニートといっても、留学の準備をしている人なども含まれます)。

結局、就職でも進学でも浪人でもない、引き算の結果何をしているかつかめない「その他」の人たちがニートと決め付けられているということでしょう。

■ 「博士(はくし)が100にんいるむら」

東大卒ニートといえば、私などは高学歴絡みで「博士(はくし)が100にんいるむら」という創作童話も思い出します。

http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/index.html

内容はご覧になってのお楽しみですが、一部ネタバレしますと、博士号取得者の16%は無職云々というショッキングな内容です(これが童話か?)。数字の出典は、私が調べたところ、平成12年の学校基本調査のようです。

博士号取得者の就職率は非常に低く、平成11~14年で50%台後半です。就職できなかった40~50%の中には、ポスドクになったり、無職(失業者orフリーターorニート)になったり、あるいは上の童話のオチのような結末を迎える人たちもいるでしょう。博士というのは、供給過剰のようです。

ただ、童話のオチについては批判があります。博士課程修了者から、医師や大学の研究者など、引き算の結果残った人たちみんなが、あたかも××したように決め付けるのはどうか、ということです。これには私も同感です。

■ まとめ

東大卒ニートと、博士号取得者の就職難のお話でした。いずれも、引き算の結果残った、何をやっているか把握されにくい人たちがニートだとか××した人たちと決め付けてられており、問題です。

いや、そもそもニートは、引き算の結果残った「その他」の人たちなのでした。つまり、若者の人口から、働いていない人たち、就学していない人たち、家事に従事していない人たちを除いた「その他」の人たちが、「ニート」なのでした。

こういった人たちには、家族の介護や留学の準備が理由で働いていない人たちも少なくないのに、何をやっているのか把握されにくいばかりに、勝手に「働かない意欲のない若者」と決め付けてられているのが、今の日本のニート論の現状です。

※ 下の画像は、この記事の内容と関係ありません。





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トラックバック

Zero - 2006年05月21日 05:26

学歴と仕事としあわせと・・・

博士(はくし)が100にんいるむらを読んだ。 ちょうど1年くらい前に一部で話題になったらしい。世界がもし100人の村だったらのパロディ。「しあわせ」について考えてしまった。以下

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