働かなくても生きていけるからニートひきこもりになる?

「最近は日本も豊かになって、働かなくても親がかりで生きていける家庭が増えたからニートやひきこもりが増えたのだ」

という意見をしばしば目にします。

そういうニートやひきこもりもいないとは言いません。しかし、少なくとも私の実感とは、ほど遠いです。 * * * * * * * * * *

■ ライフサイクル仮説

私は大学の経済学部在学中、消費行動の理論で「ライフサイクル仮説」という仮説を学びました。

この仮説をかなり乱暴に説明すると、人間は刹那的に消費をするのではなく、生涯のことも考えて消費する…ということです。

例えば、どうして人は貯蓄をするのかというと、その理由の一つは、老後のことまで頭に入れているからですね。「朝三暮四」という有名な中国の故事がありますが、人は猿ではないので、けっこう将来のことまで考えて行動するものです。

■ ニートひきこもり生活は生涯のことを考えると損だと分かっている

私は、ニートやひきこもりの生活は、よほどの資産家でもない限り合理的ではないと考えています。ニートやひきこもりになるには、生涯にわたって社会に参加できないかもしれないということを覚悟しなければなりません。が、そんな生活、ほとんどの人にとって長続きするはずがありません。

なぜならば、いったん社会から距離を置くと、再び社会に復帰することは困難だからです。企業は履歴書に空白のない人間を求めているのです。運よく社会に復帰できたとしても、安定した収入や出世は望みにくいでしょう。

■ 新卒で就職しないと、いずれはホームレスか餓死

こうしたことは、私はニートひきこもりになるずっと以前、大学在学中から自覚していました。新卒で就職しなければ自分に未来はないということを、はっきり分かっていたのです。

この危機感は、学生の間でほぼ共有されていたものと思います。新卒で就職するために留年する学生までいたほどですから。

それからもう一つ、私の親が「うちは母子家庭でお金に余裕がないから、早く就職してもらわないと困る」と繰り返し強調していたことも、私の危機感をあおりました。

ですから、私は大学在学中、必死になって就職しようとしたのです。「就職しなくても親がかりでも食べていける」なんて考えませんでした。そんな生活ができたとしても、せいぜい短期間で、そのうち破綻してホームレスになるか餓死するだろうと思っていましたから。

それにも関わらず、就職せずにニートひきこもりになった男が、ここにいます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今回の記事、みなさまはどうお感じになられたでしょうか。なにはともあれ、人気blogランキングへのリンクをクリックしていただけると嬉しいです。現在45位です。

人気blogランキングへ



スポンサーリンク

トラックバック

URL :

最近の記事
カテゴリー
カレンダー(月別)
07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
RSSフィード
本など
「ニート」って言うな! (光文社新書)

若年者就業の経済学
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
106位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
5位
アクセスランキングを見る>>
リンク
このサイトについて

このサイトはリンクフリーです。張るのも剥がすのもご自由になさってください。相互リンクは現在募集しておりません。

携帯用アドレスを取得されたい方は、「こちら」をクリックしてください。

このブログのリンク先のご利用につきましては、ご自身の責任のもとでお願いします。なお、本等のリンクについては、Amazon.co.jpのアフィリエイトプログラムを導入しています。

なお、「富条」はハンドルネームです。本名は全く違う名前です。

メールは nhjournal77@yahoo.co.jp まで。