アルバイトは、リハビリだ!

[ひきこもりを脱出する方法]

例えば、正社員への就労を目標にする場合、次のような方法があります。
ひきこもり

カウンセリングに通ってみる

デイケアに通ってみる

短期のアルバイトに挑戦してみる

長期のアルバイトに挑戦してみる

正社員に挑戦してみる

このように、ひきこもりの若者が社会参加を目指す場合、そのステップの一つとしてアルバイトがあります(アルバイトの時点で既に社会参加しているとみなす人もいるでしょう)。

言ってみれば、アルバイトを社会参加のためのリハビリと考えているわけです。同じように考えている人たちは、病気で一旦社会を離れた人たちの間にも少なくないのではないでしょうか。

このように、アルバイトを「社会参加のためのリハビリ」と捉える視点が、既存のフリーター論には欠けています。この視点は、フリーターとニートとの関係を考える上でも重要です。 * * * * * * * * * *

■ ひきこもりデイケアがフリーターデイケアに

私が参加するひきこもりデイケアも、半ばフリーターデイケアと化しています。

このひきこもりデイケアは、ある程度ひきこもり症状が良くなった人たちが対象です。職場や学校を途中で辞めて行き場がなくなった若者たちが社会参加を考えるとき、最初に目指すのがアルバイトということなのでしょうか。

しかし、彼らの話を聞いてみると、ひきこもり経験者がアルバイトを始めるというのは、かなり大変そうです。もともと職場や学校を途中で辞めた経緯があったり、対人関係に不安を訴えていたりする若者たちです。なんらかの病気や障害(障碍)らしきものを持っている人もいます。

■ 社会的ひきこもりが100万人なら、ひきこもり系フリーターも少なくないのでは

こういう「ひきこもり系フリーター」は少なくないはずです。また、ひきこもりとフリーターの境目を行ったり来たりしている若者もいるでしょう。

例えば、精神疾患が原因ではない「社会的ひきこもり」は100万人いるとも言われています。このうち、仮に10%がアルバイトに挑戦しただけでも、ひきこもり系フリーターは10万人にものぼります。フリーター人口が、厚労省の数字に従って200万人だとしますと、ひきこもり系フリーターは、この場合5%を占めることになります。同様に、ひきこもりの20%がアルバイトに挑戦すると、ひきこもり系フリーターは20万人になり、全フリーターの10%を占めます。

これに加えて、うつ病などの病気が原因の「社会的ひきこもり」でない広義の「ひきこもり」も、相当数いるはずです。実際、私の昔の友達に、うつ持ちのフリーターがいました。その友達は、身体の調子が非常に不安定なため、アルバイトだけでも精一杯の様子でした。ただ、その友達は、身体が良くなると何かやってみたいことがあると言っていましたね。

■ フリーターには、社会参加へのリハビリという役割も

アルバイトという仕事には、このように、一旦ひきこもりや病気、障害で社会から離れた人が、社会復帰するためのリハビリとして利用しているという側面もあります。既存のフリーター論には、この視点が欠けています。

ただ、リハビリといっても、ひきこもりや病気の症状が完治した後、企業に雇ってもらわなければ、永久にフリーターのままなのですが。

■ 一旦社会を離れた人たちは「ニート」

最後に一つ、大事なことを言い忘れていました。

いままでお話してきた、ひきこもりや、病気や障害で社会参加できない若者たちは、厚労省や内閣府は「若年無業者」、つまり「ニート」と扱っています(異論はおありでしょうが)。ですから、厚労省や内閣府が発表する「ニートは○○万人!」という数字の中には、上記のような人たちが含まれているわけです。

要するに、フリーターは、ニートが社会参加するためのリハビリに利用されている面がある…ということです。

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