若者に「やりたいこと見つけろ」と指導する人たち

「お金のために働くなんてのは、つまらない」

うる覚えですが、私が大学3~4年生あたりの頃、ある就職情報誌に書いてあったことです。

「やりたいことを見つけろ」

その就職情報誌は、とにかく、「就職戦線を勝ち残るには、やりたいこと探さなきゃダメ!」「やりたいことを仕事にするんだ」「やりたいことを見つけた人が、たくさん内定もらっている」などと、やたらと「やりたいこと」を見つけることの必要性を強調していました。

私は素直な学生でしたから、真に受けて次のように考えました。

「そうか、やりたいこと見つけないと、就職できないんだ!就職できなかったら、食べいけずに、ゆくゆくは路頭に迷うことになるかもしれないんだ!つまり、やりたいことを見つけないと、路頭に迷うかもしれないんだ!

もともと私は「やりたいこと」にこだわる最近の若者を冷ややかな目で見ていたのですが、各種雑誌等にあのようなことが書かれてあったので、こだわらざるを得ませんでした。 * * * * * * * * * *

■ やりたいこと見つけて内定をゲットした人の例

上記の就職雑誌には、やりたいことを明確にして内定をゲットした人の例がいくつか紹介されていました。例えば、
「小さい頃からハマったゲーム。今度は作り手になりたいと思った」
といったところです。

しかし、そうして内定を得たと紹介されている人たちは、なぜか旧帝大や早慶といった一流大学の人たちばかりだったので、「これは参考にならない」と思ったものです。

例えば、地方の名もない偏差値45ぐらいの私立大学を卒業見込みのどこにでもいそうな若者(私のことではありません)が、「小さい頃からハマったゲーム。今度は作り手になりたいと思った」という動機でスクウェア・エニックスに乗り込んだところで、相手にしてもらえるのでしょうか。

20代ぐらいの若者なら、一度はテレビゲームを作ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。そんな人が、みんなゲームメーカーに就職できれば苦労はありません。

■ ジョブカフェの職員も「やりたいこと探せ!」

最近は、私の学生の頃と違い「ジョブカフェ」という、若者を対象にした就職支援施設が全国各地にできました。私も地元のジョブカフェに足を運んだことがあります。

職員にいろいろ質問してみたのですが、「やりたいことを見つけないと就職するのは難しいですから…」と語っていたのが印象的でした。実際、ジョブカフェのカウンセリングでは、若者の「やりたいこと探し」を熱心に指導しているのだそうです。

■ 若者はなぜ「やりたいこと」にこだわるのかというと

若者が「やりたいこと」にこだわるのは、若者の仕事に対する意識が変わったからだと言われます。

この若者の意識の変化に一役買っているのが、上記のようなマスコミやジョブカフェなどで就職指導に当たっている人たちです。

私自身、もともとは「やりたいこと探し」「自分探し」にふける若者を冷めた目で見ていたのですが、就職情報誌を読んだり就職ガイダンスを受けたりしていく中で、その認識を改めざるを得なかったのです。「やりたいこと」を見つけないと、就職できないというのですから。

それにしても、本当に「やりたいこと」にこだわる必要なんて、あるんでしょうかね?

人気blogランキングへ
(↑ クリックしてくださると、励みになります。現在23位です。伸び悩んでます…。)



スポンサーリンク

トラックバック

URL :

最近の記事
カテゴリー
カレンダー(月別)
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
RSSフィード
本など
「ニート」って言うな! (光文社新書)

若年者就業の経済学
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
95位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
6位
アクセスランキングを見る>>
リンク
このサイトについて

このサイトはリンクフリーです。張るのも剥がすのもご自由になさってください。相互リンクは現在募集しておりません。

携帯用アドレスを取得されたい方は、「こちら」をクリックしてください。

このブログのリンク先のご利用につきましては、ご自身の責任のもとでお願いします。なお、本等のリンクについては、Amazon.co.jpのアフィリエイトプログラムを導入しています。

なお、「富条」はハンドルネームです。本名は全く違う名前です。

メールは nhjournal77@yahoo.co.jp まで。