心理カウンセラーが、ひきこもりを叱らない理由 (2・完)

ひきこもり男性がH美人心理カウンセラーに交際を申し込むという騒ぎが、以前、私が参加するひきこもりデイケアであったのですが、さすがにこの種の申し込みは受け入れるわけにはいきません。

セラピストはクライアントのことを否定せず、無条件に受け入れるのが、来談者療法の原則です(無条件の肯定的関心)。これは、前回お話した通りです。といっても、さすがに愛の告白など、何でもかんでも受け入れることはできません。当たり前です。

※ H美人心理カウンセラーは、その後結婚されました。

それはさておき、こういうひきこもりの子を無条件で受け入れるというやり方は、保護者向けに書かれたひきこもり本などでも推奨されていることが多いです。保守派の方が聞いたら、「甘やかすな!ひきこもりなんて、家からつまみ出せ!」とお怒りになりそうです。 * * * * * * * * * *

■ 親も、ひきこもりの子を無条件で受け入れよ

精神科医や臨床心理士など、心の科学の分野の専門家が書いたひきこもり本は、保護者に対して、ひきこもりの子を無条件で受け入れるよう指導している場合が多いです。

おそらくこれは、ロジャースの考え方に影響されているのでしょう。ひきこもりの子も、無条件の肯定的関心を向けられれば、そのうち仕事を探すなど、自分から社会参加への道を探すようになるということでしょうか。

ですから、ひきこもりを責めたりせずに、だらしない生活習慣を送っていても、それを受け入れよ!ということになります。

しばしば、ひきこもりのカウンセリングというと、まず親にカウンセリングを受けさせる場合が多いとも聞きます。その目的の一つは、このあたりの子供との接し方を指導することでしょうか。

■ 保守的な人の考え方「甘やかすな!」

こういった考え方には、保守的な人は同意できないでしょう。

ひきこもりを無条件で受け入れるなんてのは、甘やかしだ。そうやって親やカウンセラーがひきこもりを容認しているからいつまでもたっても解決しないわけであって、ひきこもりの子供に対しては、外に出て働かなければ食事を与えないなど、厳しい態度で臨むべきなのだと。

さあ、心理カウンセラーの考え方と、保守的な人の考え方、どちらが妥当なのでしょうか?このあたりのところは、読者の皆様のご判断にお任せすることにしましょう。

■ ひきこもりは、自分の力で解決できるか

ただ、一つ思うのは、ロジャースが提唱する治療法の根底には、人間は自分の問題は自分で解決できる潜在能力が備わっている…という考え方があると思うのです。無条件の肯定的関心を与えれば、自分の問題は自分で解決できるようになると。

どうなのでしょうか。私たちは、心理カウンセラーの援助がもらえれば、ひきこもりを自分で解決できるようになるのでしょうか。そのあたりのところが、私には分からないのです。

私が参加するひきこもりデイケアに限っては、いつまでも自分の問題を解決する方法を見つけることができず、なすすべもなく呆然と時を過ごしている人がいるんですよね。誰とは言いませんが、ニートやひきこもりのブログを書いてる、あの人です。

[Quote...Unquote]

「我々の問題は、人間によって作られたものだ。それゆえ、人間によって解決できる。人間の理性と精神は、しばしば解決不可能と思われたことを解決してきた。またそうできると信じている」

Our problems are man-made; therefore, they can be solved by man. Man's reason and spirit have often solved the seemingly unsolvable. I believe they can do it again.

---John F. Kennedy

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