週記:じゃあ、富氏は何をやりたいの?

就職先選びもいい加減だった。大学の掲示板に張られた求人票を友人と眺め、歌いながら「どこへ行こうか、山のお地蔵さんに聞いたらこれ!!」と順番に指差していった。

(金川千尋「私の履歴書」『日本経済新聞』2006年5月10日、36面。)

信じられない!そんな就職先の決め方していいんでしょうか…? * * * * * * * * * *

現代では「やりたいことを見つけないと、就職するのは難しい」(ジョブカフェ職員談)ということで、若者は自己分析をしたり、『面達』(今でも売れてるのな…?)を読んだりして、自分のやりたいことは何ぞや、働く意味とは何ぞやと、真剣に考えているわけです。

私が参加するひきこもりデイケアに参加する若者たち(フリーターやニートが多い)だって、働くことを軽く考えてなどいません。フリーターやニートというと、勤労に対する意識がいい加減だなどとよく言われますが、必ずしもそういうことはありません。

そんな状況を見てきた私にとって、冒頭のような就職先の選び方は想像もつきません。

もっとも金川氏は、当時の第六高等学校から東京帝国大学に入ったエリート中のエリート。就職に対する意識はどうあれ、企業からは引く手あまただったのかもしれません。

* * * * * * * * * *

「最近、富氏は『やりたいこと』が云々と言うが、お前のやりたいことは何なんだ」と言う声が、どこからか聞こえてきそうです。

私は最近、場面緘黙症で困っている人たちをなんとかしたいという思いが強いんですよ。姉妹ブログ「場面緘黙症Journal」には、当事者からの切羽詰った声が多く寄せられています。同ブログは「ニートひきこもりJournal」よりもアクセス数がずっと少ないのに、コメントやメールを下さる方、人気ブログランキングにクリックしてくださる方が、ここよりも多いんです。

場面緘黙症は、精神医学界では世界的に権威のあるアメリカのDSM(精神障害の診断と統計の手引き)にも記述がある、れっきとした情緒障害です。しかし、医師や教師の理解は少なく、日本の学界も緘黙症を軽視しています。海外には緘黙症の当事者を対象にした支援団体があるのに、日本ではそれがなく、日本の緘黙児は置き去りにされている状況です。

私としては、自分が日本版の緘黙症支援団体を立ち上げたり、緘黙症の認知度を上げたり、緘黙症の研究機関を立ち上げたりすることに関わり、当事者の方々の負担を和らげることに少しでもお役に立てたらたらどんなにいいだろうと思うわけです。

しかし、そういう「やりたいこと」をやろうにも、なかなか難しい。ヘナチョコ経済学士の私は、活動をするにはビジネスとして成り立つかどうかを考えるわけですが、緘黙市場の規模は、その認知度の低さからか、話にならないほど小さいんです。「それなら、NPO、ボランティアでやればいいじゃないか」という声がどこからか聞こえてきそうですが、私は資産家ではないので、営利を求めないと収入が入ってこず、生活の基盤が成り立ちません。研究機関を立ち上げるには医学部にでも入りなおさなければなりませんが、それはあまりに無謀です。

ビジネスとして本当に成り立たないのかをよ~く考えつつ、おそらく成り立たなさそうだから、活動はほどほどにするしかないのかな…?と考える今日この頃です。


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