お前のような奴は、社会では通用しない!

私が参加するひきこもりデイケアには、以前、理工学系の大学院生が来所していました。

こんなことを言うと、私の親などは「大学院に行ってまでひきこもりになるなんて」などと言います。高学歴でも、ひきこもってしまっては社会的な成功は望めません。

それはさておき、その院生はよく企業の方とお付き合いする機会があったそうです。産学連携というやつです。彼はよくこう語っていました。

企業の方とお付き合いしてお話を伺っていると、ああ、やっぱり社会って厳しいなあ、ひきこもってなんかいたらいけないなあと感じる

私とは感じ方が違いますね。 * * * * * * * * * *

■ 厳しい社会では、ひきこもり経験者なんか通用しないのでは

私などはそういう話を聞くと、社会は厳しいのだから、ひきこもり経験者が社会復帰できるほど甘くはないんじゃないかだとか、自分なんか社会に出ても通用しないんじゃないかだとか、社会のお荷物になるだけなんじゃないかなどと考えてしまうのですから困ったものです。

まあ、自分で言うのもなんですが、無理もない不安だと思います。長年にわたってひきこもり続け、昼夜逆転の生活を送っていたような人間が社会に出ても使い物になるはずがないというのは、ごく自然な考え方のように思えます。

逆に、ひきこもりが、「俺は社会に出ても十分通用する人材だ。間違いない」と自信満々である方が不自然というものです(あるいはこの若者、よほどの大物なのか)。

■ お前のような奴は、社会では通用しない!

私の親(我が家は母子家庭なので、親=母)などは、「世の中甘くない」「社会の厳しさ」が口癖です。私などは子供の頃から、よく「お前のような奴は、社会では通用しない!」と言われ続けながら育ちました。

私の親は、どうしてこんな言葉が口癖なのでしょうか。私の親はよほど悲惨な人生を歩んできたのでしょうか。それとも、親の目から見て、私は世の中をなめきっているようにでも映っているのでしょうか。

私の親がこんなことを言う一つの理由は、会社でシビアな仕事をこなしてきたからだと思うのです。例えば私の親は公務員が大嫌いで「いい加減な仕事をしている。あんなやり方は、私たちだと許されない」と、しばしば憤っています。

私の親に限らず、社会経験のある方の話を聞くと、自分のようなのが果たして厳しい社会で通用するのだろうかと、不安に駆られることがあります。

■ 世の中の厳しさを知っているからこそ、ひきこもりやニートになる者もいるのでは

ひきこもりやニートは世の中をなめているのではないかという見方をする人がいます。しかし、そういう人たちばかりではないのではないのではないかとも思います。

世の中の厳しさを知るだけに、自分は社会では生きていけないと絶望し、ひきこもってしまう人もいるのではないかと思うのです(私がそうだとは言いませんが)。

いずれにせよ、ひきこもりやニートが世の中をなめていようがそうでなかろうが、厳しい社会に生きている人にとっては、存在価値のない、どうでもいい人間としか映らないのでしょう。

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