続・なぜあの人たちは無気力なのか−学習性無力感

昨日の学習性無力感のお話の中で書ききれなかったことがあったので、続編とでもいいましょうか、補論とでもいいましょうか、もう少しお話したいと思います。

ひきこもりは、何かの挫折をきっかけに起こることがあると説明されることがあります。よく分かりませんが、もしかしたらこれも、学習性無力の考え方が背後にあるのかもしれません。

挫折をきっかけに、自分は何をやっても駄目な人間なんだと学習してしまい、無気力になり、うつ気味になり、ひきこもってしまうということでしょうか。

もちろん、挫折がきっかけではないひきこもりの若者もいることでしょう。
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■ 挫折挫折って聞くな!

私などは、Y美人臨床心理士に、何かと挫折の経験はなかったかと根掘り葉掘り聞かれたことがあります。私がひきこもりデイケアに参加するにあたって、面接をしていたときのことでした。

私のひきこもりの原因を探りたかったのでしょうね。挫折がひきこもりの原因とは限らないのに。Y美人臨床心理士は、引越ししたこととか、ほんの些細なことまでひきこもりと強引に結びつけようとしていて、なんとも可笑しかったです。

私も私で、最後は私が小学1年までおねしょをしていたことまで話してしまい、Y美人臨床心理士は真剣そうな顔をして「おねしょ!?」と真面目に受け止めていました。

■ どうしようもなく無気力なひきこもり

挫折とは少し違いますが、私が知る、あるひきこもり男性は、どうしようもなく無気力でした(自分の知り合いに対して、こんなこと言っていいのでしょうか…)。医師に診てもらったところ、軽いうつだとまで言われたそうです。

彼はよく、自分の学歴について語っていました。

中学時代は学力が低すぎて、進学できそうな高校が地元になかった。わざわざ引っ越して都市部の高校に通ったが、田舎から出てきた俺は周囲と馴染むことができなかった。その後、大学に入ったが、中退した。

失礼を承知で言うと、彼が入学した高校・大学は、学力的に最底辺と言われています。「名前さえ書けば受かる」という噂まであるほどです。そんなことを、わざわざしょっちゅう人に話して聞かせているのは、「聞いてくれよ。俺はこんなに頭が悪いんだよ。俺は不幸な人間なんだよ」という思いからでしょうか。

ある時、私は彼にメールアドレスの交換を持ちかけたことがあります。すると、彼は激昂して、こう言いました。

俺はメールができない。メールの送り方すら分からないんだ!

彼が本当に頭が悪かったのかどうかは分かりませんが、少なくとも自分ではそう信じ込んでいたようです。こうなると、自分は何をやっても駄目だと考えるようになり、無力感に陥るのは無理もないことのようにも思います。

私が知る、うつの症状まであるほどの無気力な人というのは、失礼を承知でいうと、相当みじめな人生を歩んできたという共通点があります。

■ 私が英語の勉強を続ける理由

昨日の記事の中で、私は一昨年センター試験を解いたところ、大学受験時よりも点数が下がっていた、私はどんなに英語を勉強しても学力がなかなか伸びないのだというお話をしました。学習的無力感に陥りやすい人なら、ここで「どうせやってもムダ」と諦めてしまうことでしょう。

しかし、私は今なお、毎日の英語の学習を欠かしません。なぜなのでしょうか?

それは、私が勉強することが習慣となってしまっているからです。どうしても机に座って勉強していないと、なんだか落ち着かないんですよ。

あと、学力というのは多少の努力で簡単に伸びるようなものではないという思いもあるからですね。本当に語学力がある人の努力というのは、すさまじいものがあります。

それにしても、もう少し努力がはっきり学力に反映されてもいいのにな、と思うことはあります。

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