ひきこもりって、本当に100万人もいるの?
新メンバーなしの期間が1年ほど続いたこともありました。特に初期の頃はひどくて、デイケアを立ち上げてみたものの参加者がなかなか集まらず、わずか数人のメンバーだけで慎ましく開催していたと聞きます。
不思議でなりません。社会的ひきこもりの人口はおよそ100万人と言われています。とすると、私が住んでいる県内では、人口比から、社会的ひきこもりの若者は推定○万人いると考えられます(ここで人口を言うと、私の出身県がどのあたりか、おおよそ検討がついてしまいますので、伏せます)。
一方、ひきこもりデイケアは県内にほとんどありません。私が参加するデイケアは、県内でも数少ない、もしかすると唯一のものです。
うちのデイケアにひきこもりの若者が何百人、何千人と押し寄せてきてもおかしくないはずです。しかし、新メンバーは、とんと入ってこないのです。
社会的ひきこもりの若者は、本当に100万人もいるのだろうかと素朴に疑問に思えてきます。
■ なぜこんなに人が入ってこないのか
もしかすると、デイケア参加希望者は何百人、何千人といるのに、定員(10名程度)があるから入れさせてもらえないとか、そういう事情でもあるのでしょうか。
疑問に思った私は、デイケアを主催するH心理カウンセラーにこのあたりの事情を直接伺ったことがあります。Hカウンセラーのお答えはこうでした。
定員は関係ない。多少人数が多くなっても受け入れるのが、ここの方針。そうではなくて、本当に参加希望者が来ないのだ。もしかすると、あまり宣伝していないからかもしれない。うちには、病院から紹介されて来る人が多いのだが…。
単なる宣伝不足とも思えません。私の県には、推定○万人もひきこもりがいるのです。仮に宣伝不足だったとしても、1年間にわたって新参加者ゼロなんてことが、果たして有り得るのでしょうか。
■ 家族会の集まりに参加する親も少ない
私の住む地域では、ひきこもりの家族会の集まりがときどき開かれ、その模様が地元の新聞に掲載されます。その新聞によると、家族会の集まりに参加する家族の数は数十家族だそうです。
ちょっと少なすぎやしませんか?繰り返し言いますが、この県には推定○万人のひきこもりの若者がいるはずです。何百家族、何千家族と参加してもおかしくないのに、わずか数十家族とは。参加率1%未満ですよ。裏を返さば、ひきこもりの若者を抱える家族の99%以上が、家族会の集まりに参加していないということになります。
■ よくある説明:相談に行かない親が相当数いる
子どもがひきこもりになっても相談に行かない親が相当数いるのかもしれません。実際、ひきこもりの相談件数が少ないのは、そのためだと説明されることがあります。
しかし、これも弱いです。99%以上の親は、子どもがひきこもっても家族会の集まりにも参加しないし、ひきこもりデイケアにも行かせないなんて、いくらなんでも不自然ではありませんか。
■ ひきこもり1万人説
社会的ひきこもりが100万人いるという説は、斉藤環氏の「臨床的実感」に基づくものらしいですが、私の実感では、社会的引きこもりの若者の数は1万人程度です。
大体、ニート人口が64万人とか85万人だとか推計されているのに、社会的ひきこもりが100万人もいたら計算が合いません。
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コメント
- ひきこもりの人で、自分からでデイケアに参加できる人は、とても少ないのではないでしょうか。ひきこもっている人は、他人との接触を避けて家にいるんですから。デイケアに自分から参加できる人は、自分の状態をひきこもりと認める力と、ひきこもりから脱けだそうという意志がある、ほんの一握りの人なのだと思います。むしろ、デイケアに参加できるということは、もう半分ひきこもりから脱しているといえるかもしれません。
家族会も出にくいと思います。家族は、人に知られたくない気持ちを持つのが普通でしょうから、地域の家族会に行って、誰かに知られることを恐れるでしょう。100人の親がいて、家族会に行く勇気と積極性を持つ親はその中で1人いるかどうか・・・・と私は思いますが。
- コメントありがとうございます。
- 確かに、おっしゃるように、デイケアに参加しにくいとか、家族会に行きにくいという事情はあると思います。
ただ、NHKによるひきこもりの若者を対象にした調査によると、およそ9割には、ひきこもってから求職活動をした経験があり(あれ?だったら、ひきこもりはニートじゃないのか?)、そのうち5割は履歴書の送付、面接まで経験したとあります。ハローワークに相談した者も27%います。
ひきこもり問題の第一人者・斉藤環氏は、ひきこもりの若者がいきなり仕事に就くのは難しいので、その前にデイケアのような場所を利用することを薦めています。デイケアを利用しようと考えるひきこもりの若者がもっとたくさんいないと不自然です。
家族会にしても、確かに参加しにくいかもしれませんが、わが子をなんとかしたいという親も少なくないはずです。ひきこもりの親の会は非常に有名で、この問題に関心がある人が家族会の存在を知らないというのは、考えられません。それにしては、ちょっと参加者が少なすぎると私は思います。
- すべての都道府県にヒキコモリやニートのためのディケアがあるというわけではありません。また、自立支援塾などは収入が低い家庭の
ニートやヒキコモリには到底、無理です。
私の両親は私がひきこもっていても、わが子をなんとかしたいという
行動はなかったです。
ディケア=障害者のためのという認識が強いです。
- mi-ryongさん、はじめまして。
- >すべての都道府県にヒキコモリやニートのためのディケアがあるというわけではありません。
そうかもしれません。地域によって差があるのは残念なところです。「地元で支援体制が整っていなければ、引っ越せばいい」という人が私の知人にはいましたが、全ての人がそう簡単に引越せるものではありません。
自立塾、政府の財政支援があると思うのですが、それでも高いですね。必ず効果があるとも言い切れない自立塾ですから、大枚をはたいて息子・娘を入塾させることに慎重になる親御さんもいらっしゃるでしょう。
私の親も、私がひきこもっても具体的な行動は起こした様子はありません。こういう親も、もしかすると少なくないのかもしれません。



