ひきこもり in 英語圏

Welcome to the Nhk 1Google、Yahoo!Japan で「Hikikomori」と検索すると、言語を英語に指定しただけでも、それぞれ 218,000件、158,000件ヒットします。

イギリスのBBC、アメリカの New York TimesTIMEasia、果てはアルジャジーラの英語サイトなど、Hikikomori は英語メディアの多くに登場し、反響を呼んでいます。

ひきこもりの青年を主人公としたテレビアニメ「N・H・Kにようこそ!」は、日本でしか放映されていないはずなのに、なぜか英語の情報サイトがたくさんあります。

英語圏のサイトや本を読み、英語圏でひきこもりがどう伝えられているか等について調べてみました。

※ 画像は、今年10月に発売予定のマンガ『NHKにようこそ!』の英語版 Welcome to the NHK の第1巻。
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■ ひきこもりは英語圏で何と呼ばれているか

ひきこもりは、英語圏では Hikikomori と呼ばれています。そのままです。

説明的な訳としては "to withdraw from society"(BBC) "social withdrawal"(TIMEasia)など、withdraw や withdrawal といった単語を使うのがポピュラーなようです。

そのほか、isolate とか hermit(隠者、世捨て人)といった言葉で表現されることもあります。

ちなみに、もともと「社会的ひきこもり」という言葉は、斉藤環氏が "social withdrawal" という英語を日本語に訳したものです。

■ Hikikomori はどう説明されているか

日本人が書いたものもあれば海外の人が書いたものもあります。ですが、全般的に、日本におけるひきこもりの説明と大きく変わりがありません。おかしな偏見で説明されたらどうしようかと不安だったのですが、安心しました。

日本と同様に、Hikikomori は日本特有の現象で、日本の文化、教育システム、メンタルヘルスの問題などと関連付けて説明されることが多いです。ただ、中には「日本特有の現象ではないのではないか」と論じているものもあります。

気になったところは、Otaku と関連付けて説明されることが、日本に比べて心なしか多かったように思えたことです。あと、少数ですが、「広場恐怖」との関連を疑う記述をいくつか見つけました。

◇ 報道

数多くのメディアで報道されています。Hikikomori をメインに扱った有名どころは次のもので、これらのサイトの文章を転載したサイトも多数見かけます。

下の中で、TIMEasia は村上龍氏が執筆したもので、それ以外は外国の記者やレポーターがまとめたものです。

○ TIMEasia
Japan's Lost Generation(2000年5月)
○ BBC
Japan: The Missing Million(2002年10月)
Hikikomori violence(2002年10月)
○ アルジャジーラ
Japan's secret epidemic(2004年5月)
○ New York Times
Shutting Themselves In(2006年1月)

最近では、 Los Angeles Times の、2006年9月25日の記事 Simmering Discontent in Japan の中で、Hikikomori の説明が登場します。

◇ 本
Shutting Out the Sun: How Japan Lost Its WayGoogle Book Search で Hikikomori と検索しただけでも、30件ヒットします。

これらの多くは、日本文化について紹介した本です。英語圏の心理学関係の本(教科書含む)には Hikikomori はあまり載っていないようです。

今月には、Hikikomori についても触れた Shutting Out the Sun という日本論が発売され、そこそこ売れているようです。この本の成功で Hikikomori の英語圏における認知度が上がるのでしょうか。

■ ポップカルチャー

◇ Welcome to the NHK

日本でもお馴染みのNHKにようこそ!は、小説に加え、マンガ、アニメにもなりましたが、英語圏でも Welcome to the NHK や NHK ni Youkoso などの名称のアニメとして、かなりの知名度があるようです。

これは不思議です。Wikipedia の記事 Welcome to the N.H.K.(最終アクセス日2006年9月28日)によると、このアニメが放送されているのは日本だけだそうです。ジャパニメーションは、それほど海外から注目を集めているのでしょうか。

この『NHKにようこそ!』ですが、コミック版が、今年10月に英語版 Welcome to the NHK が海外で発売されるようです。

◇ 映画

2004年には Hikikomori: Tokyo Plastic という映画が上映されました。現在アメリカやカナダではDVDが販売されているようです。

日本人も関わったアメリカ製のフィクションもののようですが、いったいどんな内容なのでしょうか…詳しくお知りになりたい方は、作品のウェブサイトがあるので、検索してみるといいでしょう。


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”HIKIKOMORI(ひきこもり)”は世界共通用語?=中国・香港
中国でも「Hikikomori」というのだそうである。この記事のもとになったのはこれだな。Estimate: Young hermits in HK number 18,500(中国日報・英語版より) 他、海外の「Hikikomori」使用については、ニートひきこもりJournalさんが詳しい。 ひきこもり in 英語圏 バルセロ

コメント

スペインも「Hikikomori」
以前、YouTubeで見たスペイン語のドキュメンタリー
(BBCの番組の翻訳だそうですが)でも、
はっきりと「Hikikomori」と言ってましたよ。
スペイン語なぞさっぱり分からないので、
「Hikikomori」以外は全く分かりませんでしたが…。
山田さん、コメントありがとうございます。
山田さんのコメントが気になり、Hikikomori がどの言語圏で最も検索されているかを Google Trends で 調べたところ、1位がなんとスペイン語でした。
次いで、オランダ語、ポーランド語、日本語、イタリア語と続きます。英語は7位になっています。
機会があれば、スペイン語圏ほかも調べてみたいと思っています。
『NHKにようこそ!』は漫画版を持ってますよ。

ちなみにアニメとかはWinnyなどファイル共有ソフトでデータが入手しやすいので、海外でも鑑賞は出来るかと。
檻神熾綺君、コメントありがとう。
>ちなみにアニメとかはWinnyなどファイル共有ソフトでデータが入手しやすいので、海外でも鑑賞は出来るかと。

なるほどー。YouTube で welcome to nhk と検索したら、アニメ見つかったよ(英語の字幕つき)。YouTube でも広まっているみたい。
dropの意味でwithdrawしたと言ったら
笑われていじめられたり、カウンセラーが迎えにきたり、
最後には
鬱病ということで休学させられて精神病院に入れられたのですが、
ちなみにバセドウ病で入院してwithdraw(登録抹消)した
来学期頑張る!と
と友人には言ったのですが・・・ 
そっか、そういう意味もあったんですね。
バセドウで疲れやすかったので、必死授業に出ていたのですが
病気への誤解がひきこもりだと余計思われたのかも…。

学費が高かったので、すごく損した気分です・・・
その時の噂で内定取り消しになりました・・・。
がーん。、、、
ICU生さん、コメントありがとうございます。
私が大学の経済学部に在籍していた頃、学生の間で経済の時事問題がしばしば話題になったり、日常会話の中に経済学の専門用語が登場したりしていたことが懐かしく思い出されます。

ICUの学生さんとなると、日常会話の中に英単語が登場したり、もしかすると英語で友達同士会話したりするのかなと想像しました。

釈迦に説法かもしれませんが、英語圏では鬱病や統合失調症によるひきこもり、高齢者のひきこもりを"social withdrawal" と言うそうです。「社会的ひきこもり」は、それを訳したものです。

病気を持っているがゆえに、大学を留年したり、就職で不利な扱いを受けて生活に困ったりしている人を、これまで何人か見てきました。こういう人たちが、もう少し生きやすい世の中にならないものかな、と思うことがあります。
コミュニュケーションミスは
英語での会話は多いですね。通じずに話がおかしくなることも間々あります。片方が母語の場合は大丈夫ですが、言語の定義がお互いあやふやな為、例えば看護と介護の差が分からなかったり、コミュニュケーションが成立しないことはかなり多いです。

バセドウのことはgrave'sというのですが、グレイブに確か墓なんて意味があるので、余計変な解釈をされたのですよね。バセドウは治療してしまえば日常生活に支障はない病気ですが、噂が回り、大変でした。

経済学部なんですね?私は政治学専攻でした。
経済学ができる人が羨ましいです。

ICUは学業が大変なので鬱病になる人が多くて、Gravesで薬を飲んでるといったら病気の理由も判らず、抗鬱剤を飲みなさいといわれる校風なんです。

その話を友人にしていたので混乱が生じたのかもしれません。
じっさい日本人でも日本語より外国語が苦手な子も多かったので・・・。

>病気を持っているがゆえに、大学を留年したり、就職で不利な扱いを受けて生活に困ったりしている人

病気で落とされるならまだいいのですが、ただのコミュニュケーションミスや誤解で就職や進学が出来ないと本当に本当に困ります。内科医は「あのくらいの症状で休学する必要はあったの?」と仰いますし・・・。

近年言語や専門知識に振り回されて、「ひきこもり」とか言葉も分からず乱用する人が多すぎて弱っています・・・。同じ症状でも精神科医は疲れやすいと統合失調症、鬱病、自律神経障害を疑います。内科は癌か女性だとホルモン系、甲状腺を疑います。専門家ですらそうで誤診や誤解がつきものなのに、外国語の専門用語をふりまわして、分かったつもりになってる人はちょっと困りますよね。


訂正!
>日本人でも日本語より外国語が苦手な子
外国語が得意な子!です。
ICU生=うのいけゆいこです!^^
コメントありがとうございます。
言語の問題に加えて、病気に対する誤解もあり、正しい理解が得られなかったんですね。しかも、これが噂になって広まってしまったのは厄介でした。

こうしたコミュニュケーションミスや誤解で就職や進学が出来ないと困るのはもちろんのことですが、大変悔いも残るでしょう。

それにしても、英語を外国語として学ぶ我々にとって、英語でコミュニケーションを図るのはリスキーだと改めて感じました。「失敗を恐れずに話してみよう」とよく言われますが、そのリスクにも注意しなければならないのかもしれません。

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