ニート in 米国 ?- Twixter

成人の日にこのような記事を公開するのもなんですが、アメリカにも Twixter(トウィックスター)という、ニートやフリーター、パラサイトシングルのような若者が最近問題になっているそうです。

Twixter は大人になれない若者といったところで、概ね次のような特徴があります。

○ 年齢は概ね20~30歳
○ 行動様式が未成熟な子供のまま
○ 自分が理想とする仕事を求めて、職を転々と変える
○ 結婚はしていない
○ 親元を離れず、経済的に親に依存している

確かに、日本のニート、フリーター、パラサイトシングルと似ています。しかし、Twixter で大きな焦点になっているのは、若者の未成熟さということであり、この点が違うように思います。日本のニートやフリーターは、若者の未成熟さというよりはむしろ、若者の意欲が焦点になることが多いですよね。

自立へのプレッシャーが強いはずの欧米で、親に依存する若者が増えているというのはショッキングです。 * * * * * * * * * *

Twixter が話題になったきっかけは、TIME 誌の2005年1月24日号のカバーストーリーです。一時はアメリカでちょっとした話題になったようですが、最近は TIME の記事から2年も経ったせいか、それほど話題になることはありません。少なくとも、日本のニート、フリーター、パラサイトシングルほどには話題にはなっていないようです。

Twixter と似たような言葉に、"youthhood" "adultescence" "kidults" "boomerang kids" "thresholders"といったものがあるそうです。心理学、社会学、経済学、様々な視点から論じられており、論者によって呼称が違うようです。

私が比較的よく見かけるのは心理学の観点からの説明です。Twixter は若者の自分探しというアイデンティティの問題という説明です。このあたりの見方は、日本のニートなどと変わりありません。

他にも、若者の労働市場の変化や、大学の学費の高騰により、若者は経済的に自立するだけの余裕を失っているという指摘もあります。

■ アメリカで増加する過保護な親

Twixter と関係があるのかどうか分かりませんが、私が愛聴するNHKラジオ「ビジネス英会話」では先月、アメリカで増加する過保護な大学生の親たちが取り上げられていました。

大学時代は親から離れて自分で問題を解決する能力を身につけ、社会人になる準備をする期間のはずなのに、過保護な親により、そうした能力を身につけないまま社会に出てしまう若者が増えているというのです。

■ アメリカ以外でも

TIME 誌は、Twixter のような現象はアメリカだけで見られるものではないとしています。

○ カナダ:Boomerang Kids
○ イギリス:Kippers
○ フランス:Tanguy Syndrome
○ ドイツ:Nesthocker
○ イタリア:Mammone
○ 日本:Freeter

挙げられている国は先進国ばかりで、途上国はどうなんだろうかと気になります。

日本は Freeter(フリーター)が挙げられていますが、どうなのでしょうか。何か一つを挙げるとすれば、私はむしろパラサイトシングルの方が良かったのではないかとも思います。

■ Twixter のポスターが…

余談ですが、Amazon.com で Twixter と検索すると、TIME 誌の2005年1月24日号表紙のデザインをそのまま使ったポスターがヒットします。それは Twixter の若者を描いたものなのですが、個人的には、このようなポスターは買いたくはありません。

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[おまけ~Twixter 関連書籍集]

Before the Mortgage: Real Stories of Brazen Loves, Broken Leases, And the Perplexing Pursuit of AdulthoodArrested Adulthood: The Changing Nature of Maturity and IdentityGeneration on Hold: Coming of Age in the Late Twentieth Century

The Myth of Maturity: What Teenagers Need from Parents to Become AdultsEmerging Adulthood: The Winding Road from the Late Teens Through the Twenties

○ Before the Mortgage
エッセイのようです。

○ Arrested Adulthood
○ Generation on Hold
著者は社会学者です。

○ The Myth of Maturity
○ Emerging Adulthood
いずれも、心理学からのアプローチのようです。

↓ インスタントストアにもお立ち寄りください!
http://astore.amazon.co.jp/nhj-22



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