社会に適応できない生き方が、私にとって普通

私は不登校にこそならなかったものの、幼稚園入園から大学卒業に至るまで、およそ20年にわたり学校不適応のような状態が続いていました。

こういう人生を歩んできたもので、社会に適応して生きるということが一体どういうことなのか、いまひとつピンときません。何という育ち方をしてしまったのでしょう。

社会不適応が、言ってみれば当たり前の人生を送ってきた私が、ニートひきこもり状態を脱出するのは、大変なことかもしれません。

■ 幼稚園児の頃に、自分は将来社会不適合者になるのではないかと予感!

私が人生で初めて参加した家の外の「社会」は、幼稚園でした。この幼稚園でいきなり不適応を起こしてしまいました。集団適応、知能の面で著しい問題がある園児でした。

そして、私は早くもこの頃、将来自分は社会不適応者になるのではないかと意識したのでした。 * * * * * * * * * *

■ 私の履歴書

小学校に入ると、いじめられ、友達はできず、場面緘黙症?になり、不適応の度合いがますますひどくなりました。中学高校に進学しても、状況は大きく変わりませんでした。

私は見るからに不適応を起こしていそうな生徒だったので、一部の先生方やクラスメイトが特別に親切にしてくださって、なんとか学校生活を送ることができました。私がちょっと不利な立場に置かれそうになると、「そんなことしたら、富氏が不登校になるじゃないか(笑)」などと誰かが冗談を言って、難を逃れたこともありました。

大学時代の私は、「準ひきこもり」に近いです。「準ひきこもり」とは、富山国際大学の樋口康彦氏が提起した概念で、

一部の大学生が取る非社会的行動の一種である。大学には真面目に登校し、学業成績にも問題はない。また目立った問題行動はない。しかし、家族を除く他者との交流がほとんどなく、従って対人的な社会経験が不足している状態のこと。しかし本人や周囲の者は問題の存在にさほど気づいていない。就職活動や社会人生活へのレディネスが形成されていないため、就職活動期もしくは卒業後に社会不適応を起こす状態のこと

…です(樋口康彦「大学生における準ひきこもり行動に関する考察」『富山国際大学国際教養学部紀要』第2巻、2006年3月、27ページ)。

余談ですが、この「準ひきこもり」に関する論文、ネット上で公開されたこともあって反響が大きく、議論を呼んでいます。樋口氏は、2005年にも「生徒指導が極めて困難な事例の研究」と題する事例研究を紀要に寄稿し、その中で社会不適合者の特徴について言及しています。

■ 不適応状態を放置していたのか

私も学校不適応の状態に安閑としていたわけではなく、「このままではだめだ、変わらなければ、社会人にはなれない」と強い危機感を持っていました。しかし、結局自分を変えることができず、今日に至るわけです。

学校の先生方の多くや親は、私の不適応状態を放置していたと言っても言い過ぎではありません。先生方の中には、私を特に問題視せず、むしろ「何の心配もいらない」有望な生徒と見る人も多かったです。親も、私のことは心配していない様子でした。しかし、大学卒業でニートひきこもりになってしまい、はじめて親が問題に気づいた格好です。

先ほどお話した準ひきこもりは「本人や周囲の者は問題の存在にさほど気づいていない」のが特徴ですが、私の場合もほぼその通りでした。

■ むすび

こうして、初めて幼稚園で「社会」に入って以来、およそ20年にわたって不適応人生が続きました。このため、社会に適応した人生というものがどういうものなのか、いまいちピンときません。両親の家系にも、社会に適応するのに苦しんでいる人が昔からやたらと多く、手本となる大人が少ないです。

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