国立大卒ニートの私と、就職指導

吉本圭一「国立大学における学卒無業と就職指導体制」『九州大学大学院教育学研究紀要』第2号、39-56ページ、1999年。

↑ 「ニート」という言葉が登場する5年ほど前の論文ですが、当時にして既に国立大学の間に学卒無業が広がっていたことが明らかにされています。

私も国立大卒無業者の一人であり、しかもこの論文が発表された当時に大学に在学していたので、興味深く読みました。

■ 就職指導に関心が薄い?

私が在籍していた国立大学経済学部は、偏差値はともかく、伝統と実績があって就職には強いと言われていました。しかし、学部も大学も、就職指導に特別力を入れているという印象は受けませんでした。伝統と実績の力で十分就職できるので、特別な指導はそれほど必要なかったのでしょうか。

私などは卒業してもどこにも就職が決まらなかったのに、大学・学部の関係者からは何も言われず、「何という就職指導に無関心な大学・学部だろう」と驚かされたものです。それとも、どこの大学・学部でもこういうものなのでしょうか。

■ 重層的な就職指導

私のところの就職指導は、上記論文でも取り上げられているように、大学、学部、研究室単位で重層的に行われていました。特に、学部が中心的な役割を果たしていました。研究室での指導は、教官によって差があったようです。 * * * * * * * * * *

■ 就職ガイダンス

就職ガイダンスは、大学が主宰するものと、学部が主宰するものがありました。4年生を対象にしたものです。

このほか、私が所属していたゼミでは、指導教官がOBを呼んで、独自に就職ガイダンスを行いました(それも2年のときに!)。

■ 個別指導

専門のキャリアカウンセラーはいませんでしたが、教務に1人、就職指導を担当する職員がいて、個別の相談にも応じていたようです(関係ありませんが、うちの学部の教務は、すこぶる評判が悪かったです!)。

私の場合、就職のことで特に指導を受けたのは、教務の職員ではなくゼミの指導教官でした。あるときは研究室で、またあるときは先生お気に入りの和食店で、色々お話を伺ったものです。

先生からは、就職に限らず全人的な教育を受けました。国立大学は教員一人に対する学生の割合が少ないと聞きますが、こうした指導を受けることができたのも少人数ゼミならではだったのかもしれません。

残念ながら、先生は就職活動がヤマ場を迎えようとしたときに入院され、そのまま帰らぬ人になってしまいました。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110006262397/
↑ 上記論文は、こちらからダウンロードできます。国立情報学研究所が提供するサービスです。

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