普通科進路多様校からの高卒ニート

粒来香「高卒無業者層の研究」『教育社会学研究』第61集、1997年10月、185-209ページ。

↑ まだ「ニート」という言葉もなかった頃の論文です。普通科の進路多様校において高卒無業者が発生するメカニズムを明らかにしています。

実は、私の母校も普通科の進路多様校でした。大学進学、専門学校進学、就職と、進路がきれいに分かれていました。大学進学者も、一般入試の人からスポーツ推薦の人、旧帝大に現役合格する人から、地元の私大に入る人まで、実にバラエティーに富んでいました。

とはいえ、私の母校は、論文で叙述されているような高校とは少し違うなと思いました。

私の母校は普通科だったのですが、その下にさらに「コース」という細分類があったのです。特別進学コース、普通進学コース、就職コースの3つです。そして、コースごとに将来の進路を見据えた教育が1年次からなされていたのです。ですから、論文のように、将来の進路が決まらないままモラトリアムが続くという事態は、おそらく起りにくかったのではないかと思います。

あと私の地元には、文系理系ともに、「名前さえ書けば入れる」と言われるような、かなり入りやすい大学がありました。今で言う「Fランク大学」のようなものです。ですから、論文で書かれてあったような、成績が振るわずに大学も就職も無理という学生は、少なかったのではないかと思います。

ちなみに、「そんなFランク大学になんか入ったって、就職先あるのか」「偏差値低い大学に入るぐらいなら、就職した方がマシではないか」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、私の地元の私大に限って言えば、なぜか入りやすいのに就職が強いというところばかりです。私の地元の私大生は、もしかしたら恵まれているかもしれません。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110006262397/
↑ 上記論文は、こちらからダウンロードできます。国立情報学研究所が提供するサービスです。

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