回避するひきこもり

「全国引きこもりKHJ親の会」などが制作した、『「引きこもり」の実態に関する調査報告書4-NPO法人全国引きこもりKHJ親の会における実態-』という興味深いリポートがあります。

この中で、"Liebowitz Social Anxiety Scale" という心理尺度を用いて、ひきこもりの若者がいったいどういう状況を回避しているかを調査した箇所があります。

LSAS については、私は詳しくはないのですが、どうも社会不安障害(社会恐怖症)がらみで使われる尺度のようです。もともと上記リポートは「引きこもりと社会不安障害を中心とした精神疾患の関連について基礎的データを得ることを最大の目的」としているので、この尺度を用いたのでしょう。

確かに、社会不安障害だと様々な状況を回避する傾向が強いのでしょう。

ただ、人は、何も社会不安障害でなくても、そういう不安とは別の理由で様々な状況を回避する場合があるのではないかと私は思うのです。

私はニートひきこもりになってから、以前よりも多くの状況を回避するようになりました。大学在学中は親戚づきあいにも積極的だったのに、最近は避けるばかりです。図書館のカードを更新しようにも、つい避けてしまって、更新しないままでいます。

それというのも、無職になって世間体が悪くなったからです。親戚づきあいだと、特に比較的遠い親戚の場合、「今、何していらっしゃるの?」とよく聞かれます。まさか「ひきこもりです」「ニートやってます」とは答えられません。こうなると、親戚を避けたくなります。また、図書館のカードを更新するには、職業欄を空白にするか、「無職」と書かなければなりません。こうなると、更新したくなくなります。

ひきこもりの人の場合、この人は色々な状況を避けるから不安が強い人なんだとか、社会不安障害だろうと判断するのは、少し慎重にした方がよいと思います(上記リポートがそう解釈している、ということではありません)。

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