不登校→自宅学習で出席扱い

青木省三「不登校の治療と援助を再考する」、『精神科治療学』、第21巻3号、287-291ページ、2006年。

↑ インターネット、電子メール、テレビなどを利用した自宅学習を、一定の要件を満たせば出席扱いにするという通達が2005年に文部科学省から出されたそうです。このことにより、どういう変化が生じる可能性があるか論じられています。また、不登校の当面の課題や援助についても考察されています。

自宅学習についてですが、著者は自宅学習児の増加の可能性を指摘し、彼ら・彼女らが同年輩の集団や友人関係を十分に経験しないまま学童期、思春期を過ごすことを危惧しています。

* * * * * * * * * *

著者の主張には概ね賛成です。

ただ、不登校児の中には、自宅学習だと集団生活を経験できないというデメリットがあることを考慮し、自宅学習ではなく敢えてフリースクールへの通学を選ぶ者もある程度は出てくるかもしれません。

あと、身も蓋もないことを言うようですが、不登校児の中でも特に対人関係が苦手な子は、たとえ学校やフリースクールに通ったとしても、同年輩の集団や友人関係を十分に経験することはできないのではないかと思います。

恥ずかしながら、私などはその一例です。著者が挙げた「仲良しになる、一緒に遊ぶ、自分を主張する、人に譲る、言われたら言い返す(後略)」については、私は元不登校児でもないのに、学校ではほとんど経験がありません。それというのも、私は対人関係が苦手で、学校で孤立していたからです。

とはいえ、自宅学習への道が制度上開かれれば、利用する不登校児も出てくるでしょうし、学校でなければ経験できないことはあります。著者の主張には概ね同意です。

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