不登校の家族へのアプローチ

本間博彰「不登校の家族へのアプローチ」、『精神科治療学』、第21巻3号、293-298ページ、2006年。

↑ 精神科医療からの、不登校の家族へのアプローチについてまとめられています。

私は専門家でもありませんし、不登校の当事者でもないので、なるほどそういうものなのか、と考えながら読みました。

親ガイダンスなど、ひきこもりの親へのアプローチと重なる点が多かったです。

ただ、不登校の家族が抱える問題は、ひきこもりのそれと異なる点もあるはずです。

不登校の場合は、その子の教育をどうするかという問題がありますが、就労は多くの場合将来的な問題です。一方、ひきこもりの場合は、教育よりもむしろ今就労をどうするかが問題になることが多いです。

また、不登校者とひきこもり者とは、年齢層が違います。年齢層が違うと、問題の性質も違います。例えば、小学校低学年の不登校は分離不安が問題になることが多いですが、ひきこもりで分離不安が問題になることはありません。ひきこもりの場合、斉藤環氏が主張するように、「終わらない思春期」が問題なのかもしれません。また、年齢層が違うと、親と子の関わり方も違ってくるはずです。未成年の不登校児と、成人したひきこもり者とでは、親との関係が同じはずがありません。

このように、不登校とひきこもりとでは、それぞれ問題が異なり、家族が抱える問題も違ってくるだろうと思うのですが、大体においては、不登校の家族へのアプローチは、ひきこもりのそれと変わらないようです。

* * * * * * * * * *

3回にわたって続いた『精神科治療学』シリーズは、今回で最後にします。お付き合いくださり、ありがとうございました。

取り上げた論文3本のうち、2本が発達障害について触れているのが気になりました。発達障害者の不登校というのは、最近増えているのでしょうか。

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