無業の若者のソーシャル・ネットワーク

堀有喜衣「無業の若者のソーシャル・ネットワークの実態と支援の課題」、『日本労働研究雑誌』No.533、2004年12月、38-48ページ。

↑ 無業の若者が持つソーシャル・ネットワークと就業支援について議論されています。ここでいう「ソーシャル・ネットワーク」とは, 若者の判断の基準の拠りどころとなり, 物理的な支援のみならず精神的な支援を受けられる社会的紐帯のことを指します。具体的には、家族、友人、学校、公的機関等です。

この頃、ニートの若者の支援を目的とした地域若者サポートステーションが全国各地に次々に設置され、さらに増設が予定されています。上記論文は、こうした就労支援施策について、ソーシャル・ネットワークという視点から考える材料を提供してくれます。ただ、ソーシャル・ネットワークとしてのインターネットの役割について深く言及されていなかったのが、気になりました。ネットにはソーシャル・ネットワークの役割はあまり期待できないのでしょうか。

ネット上で無料でダウンロードできるので、興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。

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以下、無業の若者のソーシャル・ネットワークについて、私が参加するひきこもりデイケアでの体験から、ひとつふたつ気づいたことを書きます。

まず、私の周辺の無業の若者には、学校時代からの友人との付き合いが続いている人が時々見受けられます。人生に躓くと人が離れていくと言われるだけに、私にはこれは意外でした。ただ、ある程度の年齢になると、友人が結婚して、そのことが原因で友人関係に変化が出ることもあるようです。先方に家庭ができると、付き合いづらくなるとのこと。

それから、ニートひきこもり生活を続けた人の中には、学校に入りなおす人もいます。しかし、いざ学校に入ってみると、自分だけ年齢が上だったり、もともと人間関係が苦手だったりで、結局学校で浮いてしまうことも多いようです。そのため、友人とのソーシャルネットワークを築くという学校生活の利点を十分に生かせないでいるように思えます。これが就職活動時にどういう影響が出るか、気になります。

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