ニートが結婚→働き出す?

結婚している男性は、独身の男性に比べて賃金が高いというのが、おそらく一般的な認識ではないかと思います。特にアメリカでは実証分析によって、このことが明らかにされているそうです。

結婚している男性が賃金が高いのはなぜか。大阪大学の大竹文雄教授(労働経済学)は4つの仮説を挙げているのですが、その中の一つに「労働意欲仮説」というものがあります。

労働意欲仮説:結婚した男性は、家計を担うため責任感が出て、労働意欲が高まり生産性が高くなる。

ところで、ニートには労働意欲があるタイプの人と、ないタイプの人がいるものとします。そのうち、労働意欲のないタイプのニートの若者に労働意欲を持たせて就労に持っていくとしたら、どういう対策が考えられるでしょうか。

上の労働意欲仮説のことを考えると、彼ら彼女らに結婚の仲立ちをするという方法も考えられます(ただし、結婚を望む人に限る)。結婚を意識するような異性が現れると、結婚資金を準備しなければなりませんし、家計を担う責任感も出て、労働意欲が高くなるというわけです。結婚して子どもでもできようものなら、子供を養うため、ますます労働意欲が高まりますし、ついでに少子化の時代に子供が増えてみんな大喜び!

…などと、うまくいくのでしょうか。そもそも、ニートの若者と結婚する相手を探すのが大変かもしれません。また、結婚したとしても、引き続き親と同居してニート生活を続けないとも限りません。実際に試してみないと分かりませんが、「試しに結婚してみる」というのは難しそうです。

ニートの結婚相手については、少々無理がありますが、ニート同士結婚すればいいようにも思えないまでもありません。ニートの男女の出会いの場があれば、恋愛→結婚を意識する者も現れないとも限りません。私はある支援施設で、実際にそういう事例があったことを知っています。

結婚とは少し違うのですが、たしか私の知人の知人が、好きな異性ができたことがきっかけでニートひきこもり生活をやめたそうです。もっとも、私のような重度のニートひきこもりだと、その程度のことで働き出すようなことはないでしょう。

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[参考文献]

◇ 大竹文雄「イイ男は結婚しているのか」、『産政研フォーラム』、2004年64号、
http://www.iser.osaka-u.ac.jp/~ohtake/sinchaku/sanseiken_64_2004.pdf、
最終アクセス2007年11月9日。

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