おこもさん

江戸時代、私が住んでいる地域には、「おこも」と呼ばれる人がたくさんいたそうです。「おこも」とは、言葉は悪いかもしれませんが、乞食のことです。こうした人の多くは「こも(菰)」をかぶっていたため、こう呼ばれていたそうです。路上でものを恵んでもらうなどして生活を送っていたと聞きます。

あるとき、藩が新田開発のために用水の整備事業を始めました。このとき、労働力としておこもが採用されたそうです。新田開発と雇用対策という一石二鳥の政策でした。

工事には長い年月がかかります。そこで、藩は工事現場の近くに新しい村を作り、おこもをそこに定住させました。その後、用水は完成。今でもその地域には用水が流れており、地域の農業に大きな役割を果たしています。しかし、村の方は、元々おこもだった人が住んでいるところですから、住人は差別的な扱いを受け続けることになります。こうした差別がなくなったのは、用水が作られて何百年もたった、昭和~平成期になってからのことです。現在ではこの地域は高級住宅地になっていて、こうした歴史を知らない人が若い人を中心に増えています。

* * * * * * * * * *

路上で物をもらって生活する人が私が住む地域にいた時期は、何も江戸時代のような遠い昔だけではありません。私の親が子供の頃にも、こうした人をときどき見かけることがあったそうです。ところが、今ではそういう人を見かけることがなくなり、どうしたのだろうかと親は不思議がっています。

しかし、今でも物をもらって生活している人は間違いなくいます。ただ、以前のような、路上で不特定多数の人から物をもらうといった形ではなくなってきている、ということだろうと思います。

スポンサーリンク

トラックバック

URL :

最近の記事
カテゴリー
カレンダー(月別)
07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
RSSフィード
本など
「ニート」って言うな! (光文社新書)

若年者就業の経済学
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
115位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
5位
アクセスランキングを見る>>
リンク
このサイトについて

このサイトはリンクフリーです。張るのも剥がすのもご自由になさってください。相互リンクは現在募集しておりません。

携帯用アドレスを取得されたい方は、「こちら」をクリックしてください。

このブログのリンク先のご利用につきましては、ご自身の責任のもとでお願いします。なお、本等のリンクについては、Amazon.co.jpのアフィリエイトプログラムを導入しています。

なお、「富条」はハンドルネームです。本名は全く違う名前です。

メールは nhjournal77@yahoo.co.jp まで。