ニート、ひきこもりが経済的に追い詰められたら

経済的に追い詰められると、人はどういう行動をとるのでしょうか。

ことわざでは、

越前の人 ⇒ 詐欺をして生き残りを図る
加賀の人 ⇒ 物乞いをして生き残りを図る
越中の人 ⇒ 強盗をして生き残りを図る

と言われています。これを、「越前詐欺」「加賀乞食」「越中強盗」というそうです。

この諺は何も、北陸には物騒な人が多いという意味ではおそらくなくて、北陸の県民性を比較するのに面白おかしく(といっても、不愉快に感じる方も多いでしょうが)作られたものだろうと思います。

経済的に追い詰められても、人やTPOによってとる行動は違うだろうと思います。私などは上の3つの中から選ぶとすれば、「加賀乞食」が一番合っているような気がします。穏やかな性格のため、困窮しても詐欺や強盗まではとてもできそうにありません。

* * * * * * * * * *

ニート、ひきこもりの人の多くは親に経済的に依存しているものと思われますが、親が亡くなって経済的に追い詰められると、どういう行動をとるのでしょうか。[注]

○ 働き出す

ニートやひきこもりの人も、経済的に頼れる親が亡くなれば働き出すかもしれません。中には、絶対に働き出すはずだ、働き出すに違いない、という確信のようなものをもって、ニート、ひきこもり問題を論じている人もいます。

ただ、特に長年職歴がない人たちは、急に求職活動をしても、果たして企業に雇ってもらえるのだろうかという疑問も感じます。ただでさえ、対人関係の不安を抱えている人が多いのです。

○ 親以外の誰か他の人を頼る

私の知人で、これに近い行動をとった人を複数知っています。この知人たちは親に突き放されたのですが、他人を頼り、依存の対象が親から第三者に変わった結果になりました。この知人たちは、いずれも精神疾患などの難しい問題を抱えている人たちでした。 * * * * * * * * * *

○ 犯罪を犯す

人間、生き残るためなら、なりふり構っていられないという人は多いでしょう。

将来、こうした元ニート、ひきこもりの人が増えて、治安が悪化する心配があるという声も聞きます。これを一つの根拠に、政府はニート対策に予算を組め!と主張することもできないまでもありません。

○ 生活保護を受給する

条件を満たせば、生活保護を受給することができます。働いて税金を納めている方には、ニート、ひきこもりの人が生活保護を受給することに反発される方もいらっしゃるでしょう。これもまた根拠にして、ニート対策の予算を組む必要性を主張することもできないまでもありません。

○ 餓死する

ニート、ひきこもりの人が餓死した事例は存在します(宮城県の兄弟の餓死事件、作家の田口ランディの兄など)。しかし、それはごく稀なケースだろうと私は考えています。日本の年間の餓死者数は100人にも満たない数です(「自殺者数(うち無職者)と餓死者数」参照)。ニート、ひきこもりの人は、数十万人とも、百万人以上とも言われています。

ただし、餓死以外で、例えば栄養失調で何らかの病気にかかって死んだとか、ホームレス生活の末に凍死したとか、そういう死に方もあり得ないとは言えません。

○ 自殺する

日本では自殺した者のうち無職者数はおよそ1万5千人に上ります(「自殺者数(うち無職者)と餓死者数」参照)。自殺は餓死よりも現実的だろうと思います。

[注]

こういう状況に追い込まれる前に、家庭内でトラブルが発生し、親の子殺し、子の親殺しという事態に発展することがあります。新聞で報道される家庭内殺人のニュースには、子供が無職というケースも多く、気になっています。



スポンサーリンク

トラックバック

URL :

最近の記事
カテゴリー
カレンダー(月別)
07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
RSSフィード
本など
「ニート」って言うな! (光文社新書)

若年者就業の経済学
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
115位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
5位
アクセスランキングを見る>>
リンク
このサイトについて

このサイトはリンクフリーです。張るのも剥がすのもご自由になさってください。相互リンクは現在募集しておりません。

携帯用アドレスを取得されたい方は、「こちら」をクリックしてください。

このブログのリンク先のご利用につきましては、ご自身の責任のもとでお願いします。なお、本等のリンクについては、Amazon.co.jpのアフィリエイトプログラムを導入しています。

なお、「富条」はハンドルネームです。本名は全く違う名前です。

メールは nhjournal77@yahoo.co.jp まで。