「コミュニケーション」の授業

小学校の頃のことか、中学校の頃のことか、高校の頃のことか、よく覚えていないのですが、私は学校の授業に「コミュニケーション」という科目があるといいな、などと変わったことを考えていた時期がありました。人とコミュニケーションをとるための直接的な指導を行う授業です。

というのも、私は人とコミュニケーションをとることが当時から大変苦手だったからです。なにしろ、場面緘黙症の疑いがあり、場合によっては通級指導教室に通うことになっていたかもしれない私です。

「コミュニケーション」という授業がなかったのは、おそらく児童生徒のコミュニケーション能力は、本人が毎日の生活の中で身につけていくもの、あるいは自然と身についていくものと考えられていたからでしょう。わざわざ学校が授業を設けて指導するような類の問題ではないということです。

しかし、中にはそうして放って置かれてもコミュニケーション能力が伸びない子もいるわけで、私などはまさにそうでした。このため、学校に授業を設けて欲しいなどと考えていたわけです。それにしても、学校に授業が欲しいとは、他人任せの考えです。

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ニート、ひきこもりの人にはコミュニケーションをとることが苦手と訴える人が多いようですが、こうした人は、青年期までに社会が求める水準のコミュニケーション能力を身につけることができなかったのでしょう。その人が就職する前にコミュニケーション能力を身につける努力を怠ったことが悪いのか、学校が悪いのか、家庭が悪いのか、地域社会が悪いのか、インターネットの発達が悪いのか、よく分かりませんが。なんにせよ、コミュニケーション能力は放っておいても毎日の生活の中で本人が身につけていくもの、あるいは自然と身についていくものとというわけでは必ずしもなさそうです。

なお、私は大学卒業後にひきこもってしまったのですが、その後、ひきこもりデイケアに通って、心理士が見守る特殊な環境の中、ようやくコミュニケーション能力を少しはましな程度まで高めることができたのでした。こうした特殊な環境でもないと、コミュニケーション能力を伸ばそうとしても、私にはなかなか大変でした。もっとも、私の場合は場面緘黙症の疑いがあったので、少し特殊な例だったかもしれませんが。

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