就労支援デイケアの内容
↑ 大学紀要です。とある精神保健福祉センターで試行的に実施された、就労支援デイケアの内容がまとめられています。デイケアの対象は、精神障害者グループと、社会的ひきこもりグループです。
具体的にまとめられた就労支援の内容は、私のような当事者にも参考になります。問題の解決案を長所と短所に分けて整理する等のノウハウは、デイケアに参加していないひきこもりの人でも、活用できそうです。
* * * * * * * * * *
ところで、私が参加しているひきこもりデイケアでは、上のような就労支援は行われていません。どうやらこのデイケアでは、社会に居場所がなく、家でひきこもるしかない人に、安心して参加できる居場所を提供しようというのが、一つの趣旨のように感じます。実際、同席している心理士は、就労の話を積極的にすることは滅多にありません。こうした話は、ひきこもり者にプレッシャーを与えるからでしょう。このため、デイケアは、まだ就労という段階までは踏み出せないけれども、家から出ることはできる、という人でも安心して参加できる場になっています。
私が参加するデイケアで上のような就労支援を行うには、問題がありそうです。それは、家から出ることならできるという段階のひきこもり者が、就労のプレッシャーを感じ、安心してデイケアに参加しづらくなると考えられるからです。
それならば、ひきこもりの段階によって、デイケアを分ければよさそうにも思えます。家から出たばかりというひきこもり者には従来通りのデイケアを、ひきこもり状態が改善して就労を前向きに考えられるようになったひきこもり者には就労支援を、と分けるわけです。しかし、私が住んでいるような、ひきこもり者が集まりにくい小さな地方都市では、そのようなことはなかなかできそうになく、就労支援を行うとすれば、ここが課題となるでしょう(ただ、上記論文の精保センターが所在するような大都市であれば、話は別です)。
また、最近では、上記紀要で報告された就労支援事業が始まった頃には十分に整備されていなかった、地域若者サポートステーションという就労支援施設が全国各地に設置されています。精保センターが就労支援を行うのであれば、サポステとの役割分担も課題になってきそうです。
なお、上記報告は、インターネットで無料で読むことができます。
この記事のトラックバックURL
http://nhjournal.blog37.fc2.com/tb.php/486-338fbf62
コメント
- 自分に合いそうな施設の選択を
- 富重様。
今日は、いつも興味を持って拝見しています。
地域若者サポートステーションは、地方自治体が主として
管轄の就労施設です。職業体験や就職活動の
カウンセリングなどのカリキュラムは、
提供していても、職業紹介や仕事の斡旋までは、
原則やっていないと思います。(※法令上行う資格が
なく、出来ないのだと思います)。
今日は、就職活動を検討されている20代の方の為に、
以下の施設を紹介させて頂きます。
・学生職業総合支援センター
・・・厚生労働省の管轄。在学中の方だけでなく、
20歳代の既卒の方も利用可能。
20代の方であれば、ニートや引きこもりの
方でも、相談に乗って頂けると思います。
詳細は、検索エンジンで、以下の言葉を入力すれば、
たどり着けます。
「学生職業総合支援センター」
どの役所や自治体の所轄か、あるいはその管轄のNPOや
公益法人に関連するかによって、実質的には類似したサービスを提供している組織が、縦割りで混在しているのが実態だと思います。法令によって、やっていいサービスとやってはいけないものがあるのだと思います。また、施設のカウンセラーの方も、その経験や資格によって、得手不得手がかなりあり、質もバラバラだと経験上、感じています。
ご自身の気持ちや体調に合わせて、複数の施設を利用されるのも、選択肢ではと思います。(※あまり、大勢の人に相談しているとかえって混乱する危険もありますが・・・)
また、ニートや引きこもりの方だけでなく、一般の転職希望者にも該当することですが、利用する施設では、出来る限り、
専属の担当者を付けてくれる施設を活用するのが望ましいでしょう。初回、利用時に、必ず専属のカウンセラーを付けるように、申し出るのがいいと思います。
- コメントありがとうございます。
- 経験等に基づいた具体的なアドバイス、勉強になりました。



