海外の物乞い

現代日本では、お金に困って物乞い(「乞食」という言い方もありますが)をする人を、何故かあまり見かけません。

「ニートやひきこもりは、家から追い出せば働くようになる」と言う人も、まさか家から追い出されたニート、ひきこもりの人が、働かずに物乞いになるだろうとは考えてはいないでしょう。

実はインドにも、年金生活者でもないのに、働かず学校にも行かず家事もせず、求職活動もしていない人たちが大勢いるのですが、そのうち 630,940人は、物乞いや浮浪者であるとのことです(2000年1月現在。「発展途上国のニート人口を求めてみる」参照)。

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Wikipedia 英語版に、"Begging(物乞い)" の項目があるのですが、その内容は、日本版の「乞食」とはかなり違い、驚かされました。

"Begging"(新しいウィンドウで開く
乞食」(新しいウィンドウで開く

書かれてある内容を鵜呑みにすることはできませんが、英語版には、冒頭から「物乞いは、公共の場でよく見られる」(Beggars are commonly found in public places, ...)と書かれてあり(Begging, 2008)、やはり日本と海外では、物乞いの事情がずいぶんと違うのかな、と思わせられます。

◇ 攻撃的物乞い

Wikipedia にも書かれてある通り、英語圏では、「攻撃的(積極的)物乞い」(Aggressive panhandling)という言葉があり、例えばオクラホマ市の条例には、攻撃的物乞いを禁止する規定があります。

この中には、「いかなるカフェ、レストラン、その他の商店のいかなる屋外の座席区域、ATM、公共交通機関の停留所、公衆便所、公衆電話での、20フィート以内にいる、いかなる人への懇願」(soliciting any person within 20 feet of any outdoor seating area of any cafe, restaurant or other business, automated teller machine, mass transportation stop, public toilet or pay telephone)を禁じるという、実に細かい規定もあります(Oklahoma City ordinance, 訳が下手ですみません)。

後に解釈の問題が出ないように明確に規定されているのかもしれませんが、それにしても物乞いについてここまで詳しい規定がなされるとは、日本ではおそらくないのではないでしょうか。こうした規定があるのは、それだけ物乞いが多いからなのかもしれません(私は、ATMでの物乞いを禁じていることに驚きました)。

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まとまりのない内容になりましたが、どうも現代の日本では物乞いは少ないのではないかと考えています。強いて言えば、私のように、親に経済的に依存する人であれば、ある程度いるようなのですが。私がもし他の国に生まれていれば、親元でひきこもるのではなく、ATMのあたりで物乞いをしていたのかもしれません。

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[文献]

◇ Begging. (2008, November 25). In Wikipedia, The Free Encyclopedia. Retrieved November 26, 2008, from
http://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Begging&oldid=254107524

◇ Oklahoma City ordinance. In Municode.com Retrieved November 26, 2008, from
http://library5.municode.com/default/template.htm?
view=document&doc_action=setHitDoc&doc_hit=1

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