学校の無断欠席(海外)

先日、ひょんなことから、アフリカ・スワジランド王国の truancy に関する論文(英文)を知りました。truancy というので、アフリカの不登校の研究かと思い込み、時間をかけて読んでいたのですが、そうではないことに気づき、がっかりしてしまいました(ドジだ…)。truancy とは不登校ではなく、許可なく欠席すること、無断欠席です。

せっかく無断欠席の論文を読んだので、このことについて少し書いてみます。

■ スワジランドの学校無断欠席

スワジランドでは学校の無断欠席が多く、教育期間6年から11年の生徒7,341人中、21.6%が過去30日に無断欠席をしたことがあるそうです。無断欠席は、学業成績の低下や青少年の危険な行動(危険な性行為、違法な薬物使用、アルコール、たばこ)、さらには後の人生への不利な結果を及ぼす可能性があると考えられています(Siziya, Muula, & Rudatsikira, 2007)。

スワジランドで学校の無断欠席の研究が行われたのは、こうした問題意識からのようです。

なお、スワジランドは、日本などのような先進国と、学校教育をめぐる環境はまるで違います。日本のように万人に対する教育の機会が保障されているわけではありませんし、貧困から、食べるものを求めて学校を無断欠席する生徒もいます。

■ 先進国の学校無断欠席

詳しいことはまだ勉強中なのですが、学校の無断欠席は、先進国でも以前より問題視されてきたようです。

アメリカ司法省には少年司法・ 非行防止局があり、無断欠席対策を担当しています。英語圏には「無断欠席防止」(truancy prevention)という言葉があるのですが、青少年の問題の芽を早くから摘んでおこうということなのでしょう。今回のスワジランドの論文でも、アメリカ、イギリスなどの無断欠席に関する研究が引用されています。

一方、日本では、無断欠席がこのように大きな問題とはされていなさそうです。文化の違いを感じます。

日本の若者の問題は、不登校とかひきこもりとか、何というか、内にこもった印象が私にはあります。無断欠席とか、それに伴う危険な性行為、違法な薬物使用等々は、日本よりも海外という印象です。あくまで個人的な印象ですが。

[文献]

◇ Siziya, S., Muula, S.A.,, & Rudatsikira, E. (2007). Prevalence and correlates of truancy among adolescents in Swaziland: findings from the Global School-Based Health Survey. Child and Adolescent Psychiatry and Mental Health, 1(1), 15.

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