プライドが低いニート、ひきこもり

よく、ニートやひきこもりの人はプライドが高いという話を聞きます。「こんなところになんか就職したくない」とプライドが邪魔をして、就業から遠ざかってしまうというのです。

いったい誰が言い出したことなのか、実証されたことなのか、あいにく私も勉強不足なもので、よく分かりません。

少し調べてみたところ、ひきこもりについては、第一人者の斉藤環氏が『激論!ひきこもり』(153ページ)の中で「彼らはみんなプライドが高いし」という発言をしています(工藤, 斉藤, & 永冨, 2001)。

プライドの高い人が、ニート、ひきこもりといった、世間から非常に軽蔑されている生き方を選んでいるのだとしたら、今のところ私には理解できません。たとえどのような職業や雇用形態であっても、就職した方がよほどプライドが保てるのではないかと私などは思います。素朴な疑問です。

■ 私はプライドが低いニート、ひきこもりか

そうしたニートやひきこもりの人一般についてはともかく、私について言えば、自分ではプライドが高い方かどうかはよく分かりません。私の周囲でも、私のことを「プライドが高い(低い)」等々評価した人はほとんどおらず、ますます分かりません。

ただ、唯一私の親が、昔から私のことをプライドが低すぎると指摘しています。「もっとプライドを持て」と何度注意されたか知れません。親が私のどういうところがプライドが低いと感じたのか、はっきりとは分かりません。ですが、よく「男がそんなにやたらと頭を下げるな」と言われたので、そういうことなのかなとも思います。

私は自分からひきこもりデイケアに通い出したり(現在通所中)、心療内科に行ったりしたこともありますが、「自分がこんなところに通うなんて」等プライドとの葛藤は全くありませんでした。さらに、私にはプライドの高さとは対極的に、強い負け犬根性があったかもしれないとも思います。「自分のような落ちこぼれ人間が、就職するなんて似合わない。どうせ自分なんか、無職になって不幸な人生を歩むのが似合っているのさ」(「負け犬根性」より)等々です。

これらのことを思い起こすと、むしろ自分はプライドが低い方で、このプライドの低さが、社会参加の一つの壁になっているのかもしれないとも思うのですが、確信は持てません。

[文献]

◇ 工藤定次,, 斎藤環, & 永冨奈津恵(2001)『激論!ひきこもり』 ポット出版。

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