ニート、ひきこもり等支援施設の長期的滞留者

「○○サポステは、フリースペース支援を実施していない事、更には、自立目標を持つ事を重視していることから、18年度及び19年度からの長期的滞留者の解消が出来ている」(財団法人 日本生産性本部, 2009)

サポステとは、ニート等の若者の自立を支援する「地域若者サポートステーション」の略称です。

上の記述から、サポステの中には長期的滞留者が多いところもあるのだろうかとか、あるいはサポステは長期的滞留者の解消を一つの課題にしているのだろうかとか、いろいろと想像力が働きます。ただ、実際のところどうなのかは私は知りません。

恥ずかしながら、かく言う私も、ニート、ひきこもり等の人が通所する、とある支援施設の長期的滞留者です。それだけに上の記述は気になります。

一般に、無業期間が長引くほど社会参加は難しくなりますが、それに伴い、施設の通所者はますますそこに滞留しやすくなります。

滞留者を出すことなく、早期に利用者を自立させたり、あるいは他の支援機関にリファーしたりできれば、そちらの方が望ましいだろうとは思いますが、結果を急ぐやり方にはなじまない人もいるでしょう。これはその施設の方針にもよるのでしょうが、時間がかかることも覚悟の上で支援を行う施設なら、長期的滞留者の発生は、ある程度やむをえません。

ただ、施設の中には、利用者のおおまかな年齢制限を設定しているところも少なくありません。利用者が長期的に滞留し続けると、その末には年齢制限の上限を超えてしまいます。最近、サポステなど私の周辺の施設の中には、年齢制限の上限を引き上げたところがありますが、これにより私のような長期的滞留者も今のところは利用し続けることはできています。しかし、もしその後も滞留し続ければどうなるのでしょうか。また年齢制限の上限を引き上げるのでしょうか。それとも、「言いにくいことですが、そろそろここを出て行ってくださいませんか」となるのでしょうか。

また、滞留者が多いと、「みんないつまでも無業から抜け出せないんだから、自分も大丈夫」などと、滞留者自身が悪い意味で安心してしまいはしないだろうかと私には思えてきます。

施設の利用全般や施設が実施するプログラムの中には、定員が設定されているところがあります。このため、希望者全員が通所・参加できるとは限りません。私などは、社会参加の見込みが薄い自分がいつまでも施設に通所したりプログラムに参加したりする一方で、私がいるばかりに、通所・参加できない新しい希望者がいるのではないかと思えてなりません。このため、自発的に通所・参加を遠慮することもあります。いつかは施設を卒業するタイミングを探らなければならないとも思っています。

滞留者が多くなると、利用者の年齢制限の上限を引き上げたり、受け入れの定員を増やしたりといった対応も必要になってくるかもしれません。

[文献]

◇ 財団法人 日本生産性本部(2009)『地域若者サポートステーション事例集 平成20年度版』

引用箇所は、49ページ。○○は、私が編集しました。とある地域名です。

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