ひきこもり当事者が、他のひきこもり者の家族と会ったら

ひきこもりやニートの人を対象とした支援施設は、その家族も支援対象としている場合があります(例。家族の相談を受け付ける、家族教室を開く)。ただ、こうした施設で、当事者と家族が顔を合わせることはどれだけあるのでしょうか。施設にもよるのかもしれません。

私の場合、支援施設でご家族の方とお会いしたことはほとんどありません。例えば、相談は密室で個別に行われますし、当事者向けのデイケアと家族を対象とした家族教室はそれぞれ別の日時に開かれます。

ですが、これだけ顔を合わせないとなると、当事者も家族もともに同じ施設に通っているだけに、私などは妙に思うことがあります。もしかするとひきこもりの支援者は、意図的に両者を会わせまいとしているのではないかと勘ぐったり、はたまた、両者は合わせない方が良いという精神医学か何かの知見でもあるのだろうかと憶測を抱いたりもしたことがあります。ですが、おそらくそうしたことはなかろうと思います。

■ ご家族とお会いし、じっくりお話したら、どうなるか

私が通所していたいくつかの施設でも、わずかですが当事者向けの場にご家族の方が混じって参加されたことがあり、そこでご家族の方とお会いしたことが何度かあります。

お会いした方は、いずれも当事者の母親と見られる方でした。そのときの私は、世代も性別も違うこの方といったい何をお話しすればいいのだろうかと、最初は少々戸惑いました。ですが、あるときはひきこもり当事者やその家族が利用できる社会資源について、別のときは「美空ひばり」について(この場ではポピュラー音楽が話題になっていたので)お話をしました。

結局は当たり障りのない話に終始しましたが、もしこの方と定期的にお会いし、十分にお話しする機会があれば、いったいどういう話題に発展しただろうかと思いました。もしかしたら、そのうちにお互いの深い胸の内を明かし合い、当事者と家族(特に母親)がお互いの理解を深める、よい機会になったかもしれないとも思いましたが、どうなったかは分かりません。世代も性別も違う者同士、コミュニケーションがうまくいかないまま終わったかもしれませんし、いつまでも無難な話に終始したかもしれません。もしくは、胸の内を明かすうちに、口論に発展したかもしれません。

一度か二度ほど、ご家族の方とじっくりお話してみるという経験をしてみるのも、自分にとっては悪くはないのではないかと漠然と考えることがあります。

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