「倒れても、助け起こす友がいない者は哀れ」

* 以下引用 *

彼らが倒れる時には、その一人が友を助け起こす。しかし、ひとりであって、その倒れる時、これを助け起こす者のない者はわざわいである。

* 引用終わり *

私はクリスチャンではないのですが、Twittr では Daily Bible Verse さんによる聖書のツイートをフォローしています。今日紹介された聖書の一節は、伝道の書より、"If one falls down, his friend can help him up. But pity the man who falls and has no one to help him up!"(Ecclesiastes 4:10) です。私の家にある聖書は、この一節を上のように訳しています(日本聖書協会、1955)。

* * * * * * * * * *

私は子供の頃から、友人がいない、ないし少ない男でした。最初は友人がいないことが寂しく感じられたのですが、そのうち独りでいることに楽しみを見出すようになってしまいました。困ったプラス思考ですが、これにより、友人を作ろうとする考えすら起こらなくなってしまいました。

友人との相互依存関係を断ち切り、独立して行動している自分を、時に誇らしく思ったものです。しかし、その果ては、親に依存するひきこもりニートなわけですから、皮肉なものです。玄田有史、曲沼美恵氏の『ニート』では、ニートは、高校在学中に仲の良い友達がいなかった者の割合が失業者に比べて3倍近く多いという、UFJ総研による2003年の調査「若年者のキャリア支援に係る調査研究」が引用されています(玄田、曲沼、2004 孫引きすみません)。

私がひきこもる直前、当時友人は一人もいませんでした。当然、私がひきこもっても、私を助け起こそうとする友は誰もいませんでした。私はこれを別にどうとも思わないのですが、聖書に「わざわい」 "pity" と言われてしまっては、たまりません。

現在私を助け起こそうとしてくださる方は、友人ではなく、専門的なトレーニングを受けた支援施設のスタッフです。

[文献]

◇ 玄田有史、曲沼美恵(2004)『ニート-フリーターでもなく失業者でもなく-』幻冬舎。
◇ 日本聖書協会(1955)『旧約聖書』日本聖書協会。

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