半・脱ひきこもり者の存在

一旦ひきこもりを脱することができても、それで即全てが解決というわけでは必ずしもないようです。

例えば、期間限定のアルバイトができるようになり、一時的にひきこもりではなくなった人も、雇用期間が終了すればまたひきこもりのような生活に戻ってしまう場合があります。また、より長期間働くことができるようになったとしても、職場不適応を起こして再び元の生活に戻ってしまう可能性もないとは言い切れません。

実際のところ、一旦働いたり学校に入学したりできても、根本的な問題が十分に解決できていないために、支援を求めて施設に通所し続ける人もいます。

■ 6ヶ月以上ひきこもり続けないと、厳密にはひきこもり人口に含まれない

ひきこもりの定義も様々ですが、専門的な定義に従うと、こうした人たちはひきこもりとはみなされないのが一般的ではないかと思います。定義では、6ヶ月間以上その状態が持続するという要件があったり、また、6ヶ月という明確な期間の定めこそなくても、長期間その状態が続いているという要件が定義にあることが多いです。

ですから、例えばアルバイトを途中で辞めて再び外出しない生活が続いた人であっても、その生活が6ヶ月以上経たなければ、上記ひきこもりの定義には当てはまらず、ひきこもり人口としても数えられません。なんだか屁理屈をこねくりまわしているようですが、厳密に言うとそうなのです。

広義のひきこもり人口を69.6万人と推計した内閣府の「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」にしても、約26万世帯がひきこもり者を抱えていると推計した「こころの健康についての疫学調査に関する研究」にしても、いずれも6ヶ月という要件を設けています。

こうした人たちも含めると、ひきこもり者とその周辺的な位置にある者は、全国に何万人ほどいるのだろうかと思います。周辺的な位置にいる人も、支援を求めていたり、施設によっては支援の対象としている場合があるのです。

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