家事従事者か、それともニートか

ひきこもりの人でも、部屋から出ることができる程度の人だと、家事を手伝っている人もいます。実際、そうしたひきこもり者を、私は性別を問わず何人も見てきました(手伝いの程度は、人それぞれですが)。私自身も、家の手伝いをしています。

■ 家事従事者か、それともニートか

もしこうした人の家庭に、総務省統計局「労働力調査」がきたら、どう回答するのだろうかと思います。もし月末1週間に「家事」をしていたと回答すれば、そのひきこもり者は家事従事者として扱われます。

ですが、家事をしていたわけでもなく、通学もしていなかった「その他」だと回答すれば、そのひきこもり者が15~34歳の場合、厚生労働省が言うところの「若年無業者」(≒ニート)にカウントされます(厚労省「労働経済の分析」では、毎年こうしてニート人口の推計を発表しています)。

もし、かなりの割合のひきこもり者が、上記調査で「家事」をしていたと回答すれば、どうでしょうか。若者支援を考えるには、若年無業者人口だけでなく、家事従事者の数も参考にしなければならなくなります。ですが、こうしたことは実際に起こっているのでしょうか。

■ そこで、調べました

そこで私は、月末1週間に働いたり仕事を探したりせず家事に従事していた15~34歳男性の人口(推計)を、「労働力調査」から調べてみました(女性の場合は、今回調べません)。ただ、この数字にはひきこもりの人も含まれているかもしれませんが、本当の「主夫」の人も少なからず含まれていることでしょう。両者の区別がつきませんが、一つの手がかりとして調べてみます。

(2010年平均)

15~24歳 2万人
25~34歳 3万人

(2009年平均)

15~24歳 2万人
25~34歳 3万人

(2008年平均)

15~24歳 2万人
25~34歳 2万人

4~5万人といったところですが、これは多いのか少ないのか。

ひきこもり人口は諸説ありますが、何十万人から百万人以上とも推計されており、そのほとんどは男性とされます。4~5万人の中には「主夫」も含まれていることを思い起こすと、少なくともかなりの割合の男性ひきこもり者が家事従事者と回答している……ということは、なさそうです。

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